2017年04月07日

『大林くんへの手紙』せいのあつこ

17554512_1201375066624615_5747085963695846686_n[1].jpgせいのあつこさんの新刊
「大林くんへの手紙」(PHP研究所)を拝読しました。
最初の11ページ目まで一気に読んで、
一度本を閉じました。
深呼吸して気持ちを立て直さないと、
打ちのめされそうだったからです。
物語は、主人公の文香が読書感想文を
考えるシーンからはじまります。
苦手な読書感想文を、文香は書きます(――全部、ウソだよねえ)と思いながら。
もうこ冒頭のシーンだけで、十分に打ちのめされました。
「ガラスの壁の向こうがわ」(国土社)のときも感じたことですが、
せいのさんは何と繊細な感覚を持っている方なのだろうと思いました。
ただ持っているだけではありません。表現することができる方なのです。
こういう感覚と真っ向から向き合い続けるせいのさんの強さを、
ただただ「すごいなぁ」と思いました。
「大林くんへの手紙」は、 文香に共感する子どもたちにとっては、励まされる、
文香と対極にいる子どもたちにとっては、 自分の感覚がすべてではないことに気づかされる物語です。
私は、あの頃感じた違和感の正体に気づかせていただきました。
たくさんの子どもたちに出会っていただきたい作品でした。 装丁も素晴らしいです!
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2017年03月23日

「ゆずの葉ゆれて」上映会、無事終了♪

IMG_6037.JPG3月18日、地元・日立で「ゆずの葉ゆれて」の上映会が行われました。
開場前から行列を作ってくださった方々の姿に、胸が熱くなりました。
その中には親戚、集落のおじちゃん、
おばちゃん、幼なじみ、
同級生、前職でお世話になった方々の顔もあって、自分がこれまで
どれほど多くの方々に支えていただいていたのかがよくわかりました。
反応はすこぶる良く、
笑いも起こっておりました。
IMG_6039.JPGアフタートークも、熱心に聞いていただきました。
上映後のサイン会も、生まれて初めての大行列・大盛況でした。
(ここにも親戚や知り合いが大勢並んでくださいました)
手が遅くて、1時間半もかかったにもかかわらず、誰一人怒りもせず、
じっと順番をまっていてくださったのも、地元ならでは。
改めて、地元の温かさ有難さを実感させていただいた上映会でした。
企画・運営してくださった茨城県県北生涯学習センターのみなさま、
盛り上げてくださった方、ご来場くださった皆様に感謝いたします。
IMG_6053.JPGあとで、遠くから観に来てくれた親戚にお礼の電話をしたら、
「最近は冠婚葬祭以外で
  親戚が顔を合わせる機会はほとんどないから、
 みんなに会えて嬉しかった。今度、子どもたちを連れて高原に行くね。
 映画を観たら、子どもたちにも高原を見せたくなった」と
言ってくれました。何よりうれしかったです。
皆様にいただいたご恩をお返しできるよう、地道に書き続けます。
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2017年03月05日

『福島の花さかじいさん 阿部一郎〜開墾した山を花見山公園に』森川成美

IMG_20170304_104059.jpg森川成美さんの「福島の花さかじいさん 阿部一郎
〜開墾した山を花見山公園に〜」(佼成出版)を拝読しました。
花見山公園は、何度か訪ねたことがあります。
最初に訪ねたのはたしか秋山正太郎さんが写真を発表したあと、
まだ交通規制が行われる前でした。
「福島の桃源郷」というキャッチコピーに惹かれて、
どんな方が作られたのかもわからないまま、それ以前に、
誰かが作り、手入れをしているとも思わないまま、
ただただ感動して帰ってまいりました。
だれもが知っているようで、実は知らなかったこと、 見えている事実の裏にある物語を伝えることが、
ノンフィクションの魅力だと私は思っているのですが、
森川さんの「福島の花さかじいさん」は、まさにそれでした。
どんな人がどんな思いでつくったのか、ここに至るまでにはどんなことがあったのか。
今、どんな風に受け継がれているのか。これからどうなろうとしているのか。
知りたいことがきっちりと、わかりやすい言葉で綴られておりました。
特に心に残ったのは、阿部さんの生い立ちです。
農家の長男、農学校のご出身、一家を支えるという強い思いが、わが父の姿と重なって切なくなりました。
阿部さんがおじいさんから受け取った
「人として生まれた以上は、食べて子孫を残す以上のことをしなければならない」という言葉が
重く響きました。背筋が伸びる思いがいたしました。
今年もまた、花の季節がやってきます。この本を読んでから見る花見山公園は、どんな風に見えるのか。
今年は、しばらくぶりに訪ねてみようかと思っています。
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2017年02月05日

第1回 アジア国際映画祭

DSC_0117.JPG

2月1日(水)、「第1回アジア国際映画祭」のオープニングに行ってまいりました。
映画『ゆずの葉ゆれて』がこの映画祭にノミネートされたため、日帰りで上京いたしました。
レッドカーペットを歩く(笑)ということで、原作となった『ぼくとあいつのラストラン』の出版社である、
ポプラ社のみなさま(社長、編集者、映画担当者)もいっしょです。
会場は、国会議事堂近くの憲政記念館。 16:00に着いた時にはすでに、ロビーは人でいっぱい(@_@;)
外国の方、俳優さん、女優さん、ロングドレスの方、お着物の方もいらしたりして、実に華やかでした。
『ゆずの葉ゆれて』の三角プロデューサー、神園監督、 柚子を演じてくださった中村美沙さん、
椋鳩十先生のお孫様とも無事に合流し、うわぁ〜ヽ(^。^)ノと舞い上がりました。
が、舞い上がったのはそこまででした。エントランスで行われたレッドカーペット、
大ホールで開催された国会議員、各国大使も参加しての オープニングセレモニーは、
「第1回」ということでハプニング続出(笑)  気がつけば、会場中が笑いに包まれておりました。
うれしかったのは、ピッカリ座時代の友人と再会できたこと! 会場で待っててくださいました。
約30年ぶりにもかかわらず、ふつうにお話しできたのが何よりうれしかったです。
全体的に「?」がいっぱいの映画祭でしたが、よかったこともありました。
セレモニー後、『ゆずの葉ゆれて』を、映画製作チームと
『ぼくとあいつのラストラン』の原作チームで揃って鑑賞することができたのです。
なぜか映画の上映時間がオープニングパーティーとまるかぶりという謎スケジュール(T_T)
当然、大ホールにいらしたお客さまは、隣のパーティー会場へ。
これを見た三角さんの機転で、急きょ舞台挨拶が仕立てられました。
ワタクシも、神園監督、中村さんと一緒に、舞台へ。
前々から言われていたらドキドキしたかもしれませんが、
いきなりだと、人間、上がったりしないのだと実感しました(笑)
政治の中心(?)でパーティーの喧騒をよそに、しみじみと映画を観る。
なかなか素敵な時間を過ごさせていただきました。
映画を観た後、社長に「原作の世界観そのままの映画でしたね」と言っていただけたこと、
編集のHさんが「最後の武のセリフは、何度観てもぐっときますね」と おっしゃってくださったこと、
三角プロデューサー、神園監督に改めてお礼を申し上げられたこと、
3月18日(土)の故郷・日立での上映会のご報告ができたことが、何よりの思い出となりました。
生まれて初めての映画祭は、驚くことばかりでしたが、 終わりよければすべて善し!
東京駅で、ポプラ社のみなさまとハグして帰ってまいりました(笑)
3月18日(土)の、日立市での上映会(茨城県県北生涯学習センター主催)には、
ポプラ社のみなさまも会場にいらして、原作『ぼくとあいつのラストラン』を販売してくださいます。
(残念なことに、地元をはじめ近隣の街に児童書を置いてくださっている書店さんがないのです(/_;))
私も、張り切ってサインさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします<(_ _)>
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2017年01月23日

「ゆずの葉ゆれて」in日立 上映会♪

ゆずの葉チラシ表2.jpg遅くなりすぎましたが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
遅くなったのには理由があって、新年早々、風邪をひきました。
1月2日の初売りまでは元気だったのですが、実家に帰り、
5日に仙台に戻る高速バスの中で喉の痛みと悪寒を覚え……。
で、翌日さっそく病院に行ってインフルエンザの検査をしました。
結果は陰性で、ただの風邪だろうと。
そこから咳がひどく、その影響なのか、声が出ない状態に。
1週間その状態が続いたのち、帯状疱疹になりました(T_T)
それでも何とか14日の「どんと祭」に参加し、
翌日の日曜日にゆっくり休んで、そこからようやく復活!
てんやわんやしている間に、拙作『ぼくとあいつのラストラン』
(スカイエマ絵/ポプラ社)が原作の
映画『ゆずの葉ゆれて』の上映会が決まりました\(^o^)/
主催は、茨城県県北生涯学習センター、会場は、ゆうゆう十王・Jホール!
そう、私の地元中の地元でございます。ようやく、故郷のみなさまに観ていただけることになりました。
この映画は、年末にもご紹介しましたが、おかげさまで「ソチ国際映画祭」で主演女優賞と
ロシア連邦映画監督協会会長賞をダブル受賞いたしました。
さらに先日、「毎日映画コンクール」で主演の松原智恵子さんが「田中絹代賞」を受賞なさいました。
日本の農村部を舞台にした、どちらかといえば地味でしみじみとした映画が、
日本で、また世界で評価していただけたことに驚くとともに、深く感謝しております。
当日は、ワタクシもうかがわせていただきます。お近くの皆さまには、どうぞよろしくお願いいたします。
私にとって昨年は、まさに映画の年≠ナした。得難い経験をたくさんさせていただきました。
今年は本の年≠ノしたいと思っております。どうぞよろしくお願い申し上げます。

「ゆずの葉ゆれて」上映会について
■日時:3月18日(土)13:30〜15:30(13:00会場) ■会場:ゆうゆう十王・Jホール 
■料金:500円 ■お問い合わせ:茨城県県北生涯学習センター 0294−39−0012
■HP:http://www.kenpoku.gakusyu.ibk.ed.jp/ 
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2016年12月16日

映画『ゆずの葉ゆれて』、ソチ国際映画祭へ♪

15418308_1108730309222425_4116999448937209877_o[1].jpg拙作『ぼくとあいつのラストラン』
(スカイエマ絵/ポプラ社)が原作の
映画『ゆずの葉ゆれて』ですが、
実は「ソチ国際映画祭」にノミネートされておりました。
本日(12月16日)が発表ということで、
三角プロデューサー、神園監督、松原智恵子さんが
現地に入っていらっしゃったのですが、
つい先ほど結果が届きました。
「主演女優賞」と「ロシア連邦映画監督協会会長賞」を
ダブル受賞いたしました!
松原智恵子さんの「主演女優賞」、
なんかとってもうれしいです。
そして、「ロシア連邦映画監督協会会長賞」!
これは、日本文化思想の啓蒙貢献作品ということで
いただいた賞なのだそうです。
外国の方に、日本の農村の今がちゃんと伝わったのだと、しみじみうれしくなりました。
取り急ぎ、ご報告まで。
◎ソチ国際映画祭
http://www.sochifilmawards.com/en/sochi-film-selection/
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2016年11月29日

実家へ

IMG_5211.JPG先週末は久しぶりに、茨城の実家に帰ってまいりました。
実家ですることはいつも同じで、掃除、洗濯、食事の支度……。
今回のトピックスは、父と二人でテレビを観たこと。
大相撲とフィギュアスケートです(笑)
大相撲は父の趣味(亡き母もよく観ておりましたっけ)。
応援している力士は、もちろん茨城出身の稀勢の里です。
そして、スケートはワタクシの趣味。
応援しているスケーターは、もちろん羽生選手です(*^。^*)
スケートの方は、父はそれほど関心がないようでしたが、
それでもつき合おうと思ったのか、
居眠りをしながら観ておりました。
「風邪をひくから、もう寝たら?」と言ったら、
IMG_5213.JPGヤロメがでできたら寝っぺよ」とのこと(*_*)
や、ヤロメ? ……はい、茨城弁です(-"-) 
漢字をあてると「野郎め」となりますでしょうか。
一見乱暴ですが、いや、かなり乱暴な響きですが、悪気はなし(笑)
訳すと「男の子」「彼」ぐらいの意味でございます。
ちなみに茨城弁では小さいものに「め」をよくつけます。
「虫め」「蠅め」「蟻め」。
ちなみに複数形は「めら」で、「男の子たち/彼ら」は「ヤロメラ」となります。
というわけで、父は「彼(羽生選手)が出てきたら寝ますよ」と(笑)
世界の羽生選手も、茨城のじいちゃんにかかっては「ヤロメ」
なんて言われちゃうんだなぁと、なんだかおかしかったです。
ちなみに、4回転サルコウで転んだところでは「うあああああああ〜っ」と叫んでおりました(*^。^*)
写真は、実家の柚子でございます。
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2016年11月21日

椋鳩十児童文学賞交流事業

IMG_5053.JPG椋鳩十児童文学賞交流事業で、
鹿児島に行ってまいりました。
昨年に続き2回目なので慣れたもの♪
……なんてことはちっともなくて、
今回は直前に打ったインフルエンザの
予防接種が仇となり、
出発前日まで悪寒+頭痛+喉痛の
「行けなかったらどうしよう〜」状態。
とにかく体を鹿児島へ運んで、
2回の講話の間だけ立っていられれば
と思っておりましたので、飛行機に
乗り込んだときはほっとしました。
結果的に、気圧の変化による耳痛と気温差による汗に苦しんだぐらいで、講話に臨むことができました。
うかがったのは、鹿児島市内の松原小学校と喜入小学校の2校です。
松原小学校は、市中心部にある桜島への錦江湾横断遠泳で知られる小学校、
喜入小学校は、映画「ゆずの葉ゆれて」の撮影が行われた小学校です。
規模も雰囲気もまったく異なる2校でしたが、先生方を含めて、恐縮するほど歓迎してくださいました。
うれしかったのは、講話のあとたくさん質問の手が上がったこと。
その内容から、子どもたちが「ぼくとあいつのラストラン」をしっかり読み込んでくれたことが
伝わってきて、感激しました。
心に残ったのは、喜入小で最初に手を上げてくれた6年生の男の子。
その子は「どうしてこの本を書こうと……」と切り出した次の瞬間、
「す……すきな食べ物はなんですか?」と質問を切り替えたのです。
その答えは、講話の中で語られていたことを思い出したようです(笑)
想定外の、何ともかわいらしい質問に、一瞬つまってしまいました。
で、とっさに思いついたのは「甘いもの」(笑) 鹿児島名物の『白熊』が大好きです!」と答えました。
実は、質問してくれた男の子は、「ゆずの葉ゆれて」で、
主人公・武の親友・拓也を演じてくれた内薗尚輝くんでした。
あとから先生に教えられて、ちょっと泣きそうになりました。
学校訪問のあと、映画のロケ地をご案内いただいた話は、また次の機会に(*^_^*)

追記
あの質問、「晴れの日とくもりの日と、雨と、どれが好き?」という
「おもひでぽろぽろ」の名セリフを思い出して、ジーンとしました(T_T)
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2016年10月22日

「仙台真田氏物語 幸村の遺志を守った娘、阿梅」堀米薫

34571_big01[1].jpg角田市在住の作家・堀米薫さんの最新作です。
ようやく、腰を据えて読むことができました。
じっくり味わおうと思っていたのですが、
「仙台」と「真田」のキーワードに惹かれて、
結局、一気読みしてしまいました。
物語は、九度山で謹慎中の幸村に阿梅が生まれたところから始まります。
ちょうど、大河の「真田丸」も幸村が九度山を離れて、大阪城へ入ったところ。
面白くないわけがありません!
とは言え、歴史に疎いワタクシ、白石と真田氏が関係があるということは
薄っすらと知っておりましたが、その経緯まではよくわかっておりませんでした。
それどころか、九度山を離れた幸村たちがどんな運命をたどるのかすら、
実はよく分かっておりませんでした。
「仙台真田氏物語」は、幸村の娘・阿梅がどういう経緯で白石にやってきたのか、
堀米さんならではの筆致で、とても分かりやすく書かれておりました。
それだけではありません。戦国の世に生まれた少女が、どのような思いで「家」のために生き延び、
また再興を目指したのかが、生き生きと描かれておりました。
白石や蔵王など、「仙台真田氏」の痕跡を訪ねてみたくなりました。面白かったです!
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2016年10月14日

「ふるさとは、たからのまち」佐々木ひとみ

IMG_4833.JPG富谷市市制施行記念絵本『ふるさとは、たからのまち』
作 佐々木ひとみ 絵 ストー・ミナコ
という絵本が、10月10日に誕生いたしました。
この日、仙台市のお隣にある富谷町が、富谷市となりました。
合併ではなく単独で町から市に移行するのは、
県内では45年ぶりとのこと。
「富谷市」は、宮城県では14番目、東北では77番目の市となりました。
この市制移行を記念して制作されたのが、今回の絵本です。
何度もまちに足を運び、ロケハンし、
まちの方にお話をうかがい、練って、練って、練って……。
私にとっては、初めての絵本でございます(広告・自主制作をのぞくと)。
とはいえあくまで「市の制作物」ですので、本来であれば納品されて終わりなのですが、
ご担当のみなさまのご尽力により、富谷市と仙台市の一部書店でも販売していただけることになりました。
引っ越してきたばかりの少女が、長くこのまちにに棲む不思議な少年と出会い、
「ほんとうのたから」を探すというストーリーです。
絵本という体裁ではありますが「小学校中学年を想定して」とのリクエストですので、中身は濃いです。
子どもに限らず、ここで生まれ育った方には「ふるさと」を見直すきっかけに、
また新しく越してきた方には「ふるさと」を知るきっかけになってくれればいいなぁと思っています。
そして、同じ思いで「ふるさと・富谷」を見つめ、大切に思う気持ちを育んでいただけたら、と。
帯は、宮城県在住のアーティーストMONKEY MAGICのメイナード・プラントさんと菊池拓哉さん、
そして若生富谷市長が書いてくださいました。
MONKEY MAGICのお二方は富谷市民だそうで、今回「富谷市市民歌」を制作なさったご縁です。
(とても素敵な歌です。https://www.youtube.com/watch?v=THHq0_B0sJo)
『ふるさとは、たからのまち』、どうぞよろしくお願いいたします。
特に、「富谷町」ご出身のみなさまには、ぜひとも<(_ _)>

◎取扱い書店(10月14日現在)
TUTAYA富谷大清水店/蔦屋書店仙台泉店/宮脇書店泉が丘店/金港堂一番町本店・泉パークタウン店/ヤマト屋書店仙台三越店・仙台八幡店・東仙台店/丸善ジュンク堂店仙台アエル店/八文字屋書店泉店・SELVA店・ヒルサイド店

◎お問い合わせ先
富谷市役所 企画部企画政策課 市制移行・地方創生推進室
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2016年09月15日

「釣りに行こう!」高橋秀雄

9784580822986[1].jpg7月に行われた「第3回 童話塾in東北」で、
「次は釣りの本」とうかがったときから、楽しみにしておりました。
高橋秀雄先生の最新刊『釣りに行こう!』(文研出版)です。
実は私、小学校低学年の頃、自作の釣竿で釣りをしたことがあります。
何の拍子でそんなことになったのかは忘れてしまいましたが、
竿は裏の竹藪からとってきた篠竹、糸は細く割いたビニールテープ(!)、
針はUの字に曲げた針金(!)です。
家の向かいの川に、辺りが暗くなって、母が迎えに来るまでおりました。
本気で釣ろうと思っていました。本当に釣れると思っていました。
大きな魚を釣って、家族をびっくりさせてやる! その一心でした。
あのとき感じた、「わくわく」で胸がぱんぱんになる感覚を、
『釣りに行こう!』は思い出させてくれました。
主人公は小学五年生の佑太です。 佑太は、いとこと大イワナを釣り上げたことをきっかけに、
幼稚園からの仲間のテツとじいちゃんを誘って釣りをはじめます。
本を読み、道具を揃え、川を見に行き、管理釣り場で腕試しをし、3月1日の解禁をひたすら待つ。
……そして迎えた、大谷川の解禁の日!
読んでいるうちに、読んでるこっちまで気持ちが高ぶってきます。
「好き!」と言えるものがあるって、いいなぁと思いました。
クラスのまゆみちゃん、じいちゃんの昔の釣り仲間の野沢さん、
掛け値なしの「好き!」は、みんなを楽しくするのだと感じました。
最後の数行が、喜びにあふれていて素敵でした。
腕に覚えのある方も、ない方も、釣りをしたくなることまちがいなし!
子どもたちはもちろん、かつての釣り少年・少女にも読んでいただきたい一冊です。
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2016年06月27日

映画「ゆずの葉ゆれて」の予告動画が公開されました♪

映画「ゆずの葉ゆれて」の公式ホームページにて、予告動画が公開されました。
これでようやく主題歌「君の名前を呼ぶ」を聴いていただけます♪
作ってくださったのは、元ちとせさん。
初めてこの歌のデモテープを聴かせていただいたとき、目から涙が噴き出しました。
原作「ぼくとあいつのラストラン」(スカイエマ絵/ポプラ社)の物語の世界観をしっかりと捉え、
大きく膨らませてくださっていることに胸を打たれました。
出版社の会議室で、初めてお目にかかる方たちの前で、でしたが、涙をこらえることができませんでした。
動画では、主人公・武を演じてくださった山時聡真くんのみずみずしい演技もご覧いただけます。
去年、撮影地・喜入で会ったとき、顔を見た瞬間「あ、タケだ!」とうれしくなりました。
そうま君は初めての映画出演で、1か月余り喜入に滞在しての撮影だったとか。
クランクアップの時、「帰りたくない!」と号泣したという新聞の記事を読んで、
「こんなところもタケみたい」ともらい泣きいたしました。ぜひご覧くださいませ。
◎映画「ゆずの葉ゆれて」公式ホームページ
http://yuzunohayurete.com/
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2016年06月24日

映画の公式ホームページ

映画「ゆずの葉ゆれて」の公開が迫る中、いろいろあわただしくなってまいりました。
うれしかったのは、公式ホームページが更新されたこと。
「工事中」だったコンテンツが、いくつか新たに公開されております。
私が書かせていただいたメッセージもございますので、ご覧いただければ幸いです。
映画が撮影された鹿児島市や喜入地区では、映画を支援する会が結成されたとうかがいました。
その熱気からは、自分たちのまちで生まれた映画を日本各地にとどまらず、
世界にまで届けようという思いが伝わってまいります。
映画は映画を製作なさったみなさまのもので、原作者である私ができることは限られておりますが、
「ぼくとあいつのラストラン」(絵:スカイエマ/ポプラ社)をかわいがってくださった
鹿児島、喜入のみなさまの夢が叶うよう、微力ながらお手伝いをさせていただく所存です。
◎映画「ゆずの葉ゆれて」公式ホームページ
http://yuzunohayurete.com/
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2016年06月15日

映画「ゆずの葉ゆれて」

978-4-591-11275-5[1].jpg8月20日(土)の全国順次上映開始に向けて、
映画「ゆずの葉ゆれて」の動きが
いよいよあわただしくなってまいりました。
少しでもお役に立てればと、
私も慣れない広報活動に汗を流しております(笑)
『ぼくとあいつのラストラン』(ポプラ社)
第20回 椋鳩十児童文学賞を受賞してからまる6年。
こんな日々が待っていようとは思いもしませんでした。
本映画の三角プロデューサーとの出会いはまさに、椋賞のパーティーでした。
「映画化したい」と直接声をかけていただきましたが、もちろん半信半疑でした。
出版社の方も「そういうお話は山ほどあっても、実現したためしはありません」とおっしゃってたし。
冷静にならねばっ!と気を引き締めたのを覚えています。
三角さんは本気で「椋賞受賞作の中から鹿児島を舞台に作品を撮りたい」と思っていらしたのだと、
あとから知りました。本当に申し訳ないことをしたと反省しております。
「ゆずの葉ゆれて」は、原作の世界観はそのままに、子どもだけでなく、あらゆる年代に届くように
仕上げていただいております。ぜひ、ご覧いただければ幸いです。
上映地・上映館につきましては、決まり次第、順次ご紹介させていただきます(*^。^*)
映画「ゆずの葉ゆれて」公式ホームページ
posted by roku at 20:19| Comment(2) | 読んだり書いたり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月11日

「アポリア―あしたの風ー」いとうみく

51V3h2AdjlL[1].jpgひさびさに、気合を入れて本を読みました。
切れ切れではたぶん読み通せないだろうと、
時間を作って一気に。
いとうみくさんの
「アポリアーあしたの風ー」(童心社)です。
表紙を含め、絵は一切ありません。
仙台市在住の写真家・宍戸清孝さんの作品が使われています。
物語の舞台は、20xx年の首都圏。
この地を襲った大地震を、中学2年生の一弥の視点で描いています。
圧倒されました。
不安を掻き立てるヘリの音で目覚めていた日々が、一気に蘇りました。
残り少ない食べ物を夜までもたせようと、家族の目から隠したこと。
「おらだづは足手まといになるから、どこへも行かない」と、暗い家の中でじっとしていた義父母のこと。
心の奥に封じていた記憶が引きずりだされるほど、迫力ある物語でした。
その場所に居たかどうかではなく、事象に対して何を感じ取るかが、作家の技量なのだと痛感しました。
中面で使われている写真はほぼモノクロですが、 最後の一枚に「色」を感じました。
この地で暮らすわたしたちは、大勢の一弥を知っています。
あるいは、自分自身が一弥だった方もいらっしゃると思います。
ぜひ読んでいただきたい物語です。
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2016年05月24日

映画「ゆずの葉ゆれて」のマスコミ試写がはじまります♪

試写状‗裏.jpgご無沙汰しております。
拙作「ぼくとあいつのラストラン」が原作の
映画「ゆずの葉ゆれて」のマスコミ向け試写会が、
いよいよ5月27日(金)からはじまります。
8月20日(土)の全国ロードショーに向けて、
5月から8月にかけて計7回開催されるのだとか。
今のところ、東京と鹿児島での上映は決まっておりますが、
それ以外は今のところ未定。
私の出身地でありラストランの舞台でもある茨城、私が現在暮らしている仙台での上映も同じです。
まずはこのマスコミ試写で、映画を広めていただくことが大切なのだそうです。
今、私の地元は、大和町吉岡が舞台の映画「殿、利息でござる!」で盛り上がっております。
すでに2度観ておりますが(笑)、もう1度ぐらい観ておこうかと思うぐらいいい映画でした。
原作者の磯田さんは映画に至った経緯を「感動のドミノ倒し」と表現していらっしゃいますが、
私は幸せの連鎖だと感じました。善きことは、善き流れを作り、大勢を幸せにするのだと思っています。
映画「ゆずの葉ゆれて」は、鹿児島市の喜入という地区で撮影されました。
町の方々の熱意とご厚意で出来上がった映画といっても、過言ではありません。
原作者としてはこの映画が、喜入の歴史に「楽しかった記憶」として刻まれることを願うばかりです。
みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。
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2016年04月26日

第3回 童話塾in東北!

160423第3回童話塾in東北チラシ/修正版/JPEG.jpg
7月17日(日)、日本児童文芸家協会主催の「第3回 童話塾in東北」が開催されます!
記録的な大雪だった1回目、記録的な暑さだった2回目を経ての、3回目です。
今回の童話塾は、「書く」がテーマとなっております。
目玉は、「やぶ坂に吹く風」や「地をはう風のように」といったご著書のある高橋秀雄先生のご講演!
私も、自作に込めた思いなどをお話させていただきます。
第2部では、日本児童文芸家協会会員の作家を中心に、グループに分かれ、
参加者の作品について意見交換を行います。
東北にお住まいで、童話に興味をおもちのみなさま、ぜひぜひご参加くださいませ。
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2016年04月15日

主題歌が発表されました

978-4-591-11275-5[1].jpg熊本のみなさま、九州のみなさまに
心よりお見舞い申し上げます。
迷いましたが、お世話になった方々の
ご無事がわかりましたので、
投稿させていただきます。
本日発売のデイリースポーツに、
『ぼくとあいつのラストラン』(ポプラ社)が原作の
映画「ゆずの葉ゆれて」の主題歌の情報が掲載されました。
元ちとせさんが歌ってくださいます。タイトルは「君の名前を呼ぶ」。
今回の映画には、“鹿児島市椋鳩十児童文学賞記念映画≠ニいう冠がついております。
そのため、撮影は全て鹿児島市の喜入町を中心に行われました。
元ちとせさんは、鹿児島県奄美大島のご出身で現在も住んでいらっしゃるというご縁で、
主題を引き受けてくださったとうかがっております。
初めて聴かせていただいたとき(それはまだ試写を拝見するだいぶ前のことでしたが)、
不覚にも涙をこぼしてまいました。 初めてお目にかかった方々の前で。ありえない!と心で叫びつつ。
映画は児童文学として誕生した原作を、さらに広い年代の方々にも伝わるように
豊かに肉づけしてくださいましたが、
主題歌は逆に、原作の芯をとらえてくださっているように感じました。
世界観を小さなシーンに凝縮する、これを詩として、メロディーにのせて伝えるのが歌で、
文章として整えて伝えるのがコピーなんだなぁとも感じました。
元ちとせさんの「君の名前を呼ぶ」、胸に沁みるやさしい歌です。
そして、喜入の風景を思い起こさせる、美しい歌です。どうぞよろしくお願いいたします。
posted by roku at 10:00| Comment(2) | 読んだり書いたり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月09日

花の余韻

IMG_2982.JPG

「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」在原業平 
この時期になると、ほんとうにそう思います。とにかく、桜が気になって、気になって(笑)
今日も、本来であればパソコンの前でウンウン唸ってなきゃならなかったのですが……負けちゃいました。
昼過ぎ、たまらず自転車に飛び乗って、シャーッと行ってまいりました。
晩翠草堂→西公園→評定河原→良覚院公園→東北大片平キャンパスという超高速お花見ツアーです。
いずれの桜も、うららかな春のひざしのもと、ほがらかに咲いておりました。
うむ、重畳、重畳(←なぜかお殿様目線です(笑))。
「今年もよく咲きましたね」「がんばりましたね」「とってもきれいだよ」
一人で桜をみるときは、けっこう話しかけます(もちろん、心の中で、です)
花を見ているときの無条件でわくわくする感じも好きですが、帰り道の心がシンとする感じも好きです。
高揚のあとに漂う、うっすらとした寂しさ。
……今、まさに、花の余韻にひたっております(*^。^*)
posted by roku at 19:38| Comment(2) | お散歩ノート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月01日

「万智子とはがまるくんの芳賀町探検記」漆原智良

100450224[1].jpg児童文学作家にして教育評論家の
漆原智良先生の絵本、
「万智子とはがまるくんの芳賀町探検記
―かぐわしき黄金の大地を行く」を拝読しました。
夏休み、東京に住む6年生の芳賀万智子が、
芳賀町に住むおじいちゃんの家に
遊びにやってきたところから物語ははじまります。
万智子には目的がありました。自由研究で「おじいちゃんが住む町」を調べることにしたのです。
おじいちゃんは「じいちゃんも協力すっぺ」と、資料をもらいに町役場に寄ってくれます。
そこで出会ったのが、町のキャラクター「はがまるくん」でした。
このはがまるくんには、秘密があって……。
次々に紹介される芳賀町の魅力に、万智子と一緒に出会うことができる点、
さらに町のキャラクターが自然なかたちで絵本の登場人物になっている点に心ひかれました。
こんな風に絵本に丁寧に描かれて、芳賀町の人たちはどんなにうれしいことだろうと思いました。
また、文章の端々から、漆原先生の芳賀町に対する熱い愛情が伝わってまいりました。
個人的には、故郷茨城の方言と芳賀町の方言が似ているのがうれしくて、
おじいちゃんの声を、わが父の声に変換して読ませていただきました。
絵も、大らかでとっても素敵! 特に表紙の絵が魅力的でした。
町の魅力を絵本で伝える、とっても素敵な作品だと思いました。いつか、芳賀町に行ってみたいです!
posted by roku at 16:42| Comment(0) | 読んだり書いたり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする