2014年02月22日

童話塾in東北♪

ご報告がすっかり遅くなりました!
去る2月8日(土)、かねてより
お知らせしてまいりました『童話塾in東北』が
無事開催されました。
日本児童文芸家協会が主催するこのイベントの
企画が立ち上がったのが、ほぼ一年前。
宮城県在住の児童文学作家・堀米薫さん、
野泉マヤさんとともに準備してまいりました。
とはいえワタクシ、
1年前に協会に入会したばかりの新参者、
右も左もわからないところを、
理事をなさっている堀米隊長、先輩の野泉さんに
ひっぱってきていただいたというのが実情です。
当日は、大雪(仙台は78年ぶり!)にもかかわらず、
60名を超える方々にご参加いただきました。
東北はもとより東京、遠くは関西からも会に所属する先生方が
応援に駆けつけてくださったのですが、
仙台に飛行機が着陸できるかどうか……という状況の中、
関西の先生方が会場に現れたときには、ちょっとうるっときてしまいました。
おかげさまで、深山さくら先生、光丘真理先生の講演会も、交流会も大盛況!
参加者の皆様によろこんでいただけたのは何よりでした。
ご参加くださったみなさまと、ご協力いただいた先生方に、心から感謝申し上げます。
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2014年02月01日

台湾版「きらきら宝石箱」♪

アサギを呼ぶ声』の作者・森川成美さんが、
台湾のお土産に本を買ってきてくださいました!
これは、日本児童文学者協会の企画・編集で、
文渓堂より出版された『きらきら宝石箱』という
全5冊のシリーズのうちの一冊、
『夢とあこがれがいっぱい 5つのお話』という本の
台湾バージョンです。
私は第2巻のこの本に『バラ園の魔女』
というお話を書かせていただきました。
台湾でも出版されたことは知ってはおりましたが、
どんな本になったのかはわからないまま……。
今回、ようやくその実物を
手にすることができました\(^o^)/
「バラ園の魔女」は「〇瑰園的魔女」
(「めい」という字がでてきません(T_T))、
「佐々木ひとみ」は「佐佐木瞳」という具合で、
何となく読めそうなのがおもしろかったです。
あと、本文にルビがふってあるところも(笑)
台湾の子どもたちが読んでくれていたらうれしいです。
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2013年12月30日

もののけ温泉 滝の湯へいらっしゃい

今年も残すところあと1日! 
私にとっては、エアコンの不調、給湯管の老朽化、
プリンターの故障と困ったことが
次々起こる年末となっております。
「もう、なんなの今年の年末は!」(-"-)
の思いでおりましたが、
今朝、いいことがありました!
河北新報朝刊に、
『もののけ温泉 滝の湯へいらっしゃい』(岩崎書店)の
紹介記事が掲載されておりました\(^o^)/
書いてくださった記者さんは、
ご自身も小学校で読み聞かせを
なさっていらっしゃるということで、
いつも愛情たっぷりに取材してくださいます。
取材の8割は児童文学談義で、とても楽しいです。
そして、本当にありがたいことだと思っております。
こうして地元に見守ってくださる方がいらっしゃるかと思うと、
「がんばらねば!」の気持ちが湧きあがってまいります。(←現金!)
年の瀬に、大きなプレゼントと励ましをいただいたような気持ちです。
ちなみに、この記事のスキャンが、
新しく届いたプリンターでの初スキャンとなりました(笑) うれしすぎます!
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2013年12月16日

たべられないよ アレルギー

ぼくたちの勇気』(漆原智良編著・国土社)に続き、
井嶋敦子さんの紙芝居が届きました。
タイトルは、『たべられないよアレルギー』(童心社)。
さっそく読ませていただきました。
テーマは、食物アレルギー。
ハヤトが牛乳アレルギーのユリちゃんに、
こぼれた牛乳を拭いたその手でケーキを渡すと……。というお話です。
アナフィラキシーの描写にドキドキいたしました。
食べ物のアレルギーは、食べると症状が出ることは知っておりましたが、
手についた程度の量でもダメだということ、この紙芝居に出会って初めて知りました。
仕事で食品の広告を作成することがよくありますが、
アレルギー表示の大切さを改めて感じました。
また、誰もが知っておくべきことを早い段階で知らせるために、
絵と声で伝える『紙芝居』というメディアは最適ではないかと感じました。
小児科のお医者さまだからこそ書ける井嶋さんの“医療童話”(勝手に命名)、
もっと読んでみたいです\(^o^)/

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2013年12月13日

ぼくたちの勇気

素敵なご本を、季節風のお仲間の
井嶋敦子さんからご恵贈いただきました。
『ぼくたちの勇気』(漆原智良編著/国土社)です。
サブタイトルは、「心といのちを守る5つの童話」。
さっそく読ませていただきました。
井嶋さんの『はじめての握手』というお話には、
「命」のエピソードがぎゅっとつまっていました。
のっけからドキドキさせられ、ほっとしたのもつかの間、またドキドキして、
最後は未来への希望を感じるという、スピード感に思わず引きこまれました。
さらに、救急車の中の描写や医学的なことは、お医者さまだからこそ描けること。
まさに小児科のお医者様をなさっている井嶋さんにしか書けないお話でした。 
実は、収録されている5つのお話には、「いのち」「体格差」「いじめ」
「花粉症」「不審者」など、それぞれテーマが設定されています。
今、子どもたちが何を問題としているのか、興味深く読ませていただきました。
この本の素晴らしいところは、「自分で自分を守るために」というコンセプト!
知るだけで、何かしらの不自由さを解消できることって、たしかにあります。
それを童話というスタイルで伝えるというのが、いいなぁと思いました。
ちなみに、収録作品はこんな感じです。
『はじめての握手』井嶋敦子・作
『ウドちゃんとチョロくん』季巳明代・作
『ぼくたちの勇気』漆原智良・作
『みんなそろってキックオフ』かとうけいこ・作
『あいさつおじさん』高森優芽・作
このご本、『さよなら、ぼくのひみつ』というタイトルで、
すでに第2巻の準備がはじまっていらっしゃるようです。そちらも楽しみです\(^o^)/
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2013年10月25日

まぜたろう

楽しい絵本がとどきました!
新井悦子さんの『まぜたろう』(鈴木出版)です。

これが まぜたろうじゃ。
で、はじまる物語。
なんでもかんでも「まぜる」のが好きな、
まぜたろう。
自分が「まぜる」ことでみんなが喜ぶことを知ったまぜたろうは、
「もっともっとすごいものをかきまぜたい」と旅に出ます。
味噌蔵、酒蔵、温泉、まぜられるものはなんでもまぜて、
みんなに喜ばれるまぜたろう。
たびびとから、困っている村の話をきいたまぜたろうは……。

いいなぁと思ったのは、旅に出るというまぜたろうを、
「ようし、わかった。きのすむまで まぜてこい」と
送り出すとうちゃんとかあちゃんの姿でした。
こんなとうちゃんとかあちゃんだったから、まぜたろうは思いっきりまぜて、
みんなに喜ばれる喜びを知ることができたのだろうな、と思いました。
「まぜる」というたったひとつの言葉をキーワードに、
ダイナミックに物語が展開してゆく、これが絵本の面白さ!
力強い相野谷由記さんの絵も素敵!
デビュー以来、たくさんの絵本や紙芝居を発表してきている
新井さんならではの楽しい作品でした。
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2013年10月06日

もののけ温泉 滝の湯へいらっしゃい

10月2日に、一年ぶりの新作、
『もののけ温泉 滝の湯へいらっしゃい』
岩崎書店より出版されました!
以前もご紹介させていただきましたが、
この作品は、宮城県の鳴子温泉が
モデルとなっております。
(作品中では「湯の森」とさせていただきました)
滝の湯は、温泉好きならだれもが知っている
有名な共同浴場です。
主人公のおばあちゃんがやっている旅館「とらや」にも、実はモデルがございます。
湯の香に包まれた温泉街や、古い共同浴場のたたずまいにひかれて、
この作品を書き始めたのは5年前のこと。
震災を経て、やっと読んでいただけるようになったのが何よりうれしゅうございます。
多くの子どもたちに温泉や共同浴場に興味をもってもらえたら、
何より、鳴子温泉に足をはこんでいただけたら、と思っております。
表紙は若干今風ですが、中身はやっぱり“私風”。
書店で見かけたら、手に取っていただければ幸いです<(_ _)>
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2013年09月10日

だだすこ

以前も書いたと思いますが、俳句が好きです。
ときどき、へっぽこ俳句をつぶやいたりしております。
そんなワタクシが密かに尊敬している方が、
北柳あぶみさんです(ご本人に言ったことはありませんが)。
ときどきブログで拝見して、「いいなぁ」と思っておりました。
『だだすこ』は、そんなあぶみさんの珠玉の句集です。
帯に、自選の十句が掲載されているのですが、
その最初の句に心を鷲掴みされました。
雪解けてイーハトーヴの現はるる
物語が凝縮されている一句。
映画の冒頭、雲の切れ間から魔法の王国が見えてくるような一句だと感じました。
それもそのはず、実はあぶみさんには別名(おおぎやなぎちかさん)があって、
そちらのお名前で児童文学を書いていらっしゃいます。
まさに児童文学的な一句! 
あぶみさんにしか作れない句ではないかと思うのです。
以下、好きな句を並べてみました。
石灰の白き畝立つ二十日盆
雪囲人の気配のたしかなる
入院の荷に皸の軟膏も
いつのまに子供産みたる吹き流し
秋風に日の丸の丸定まらず
その人とつかずはなれず茸狩
千年の杉の花粉を浴びてけり
蓮の実のひとつふたつは飛んだらし

以上の句は、やさしくて細やかで、ちょっとユーモラスな視点が好きです。
ちょっと切ない、でもおかしい。それが、人のありのままだと思うのです。
北窓を塞ぐ没原稿の嵩
この一句、激しく共感させていただきました(*^。^*)
posted by roku at 18:26| Comment(2) | 読んだり書いたり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月23日

海のむこう

すてきな絵本が届きました!
土山優さんの『海のむこう』(新日本出版社)です。
わたしの家は がけのうえ。
まどからは 海がみえる。
という文章からはじまるこの絵本には、
北海道のコタン浜に暮らす女の子の、
ひと冬が描かれています。
北海道といわれてまず頭に浮かぶのは、テレビで刷り込まれた「緑の大地」の映像。
それから「北の国から」や「鉄道員」といった映画で垣間見た、極寒のイメージ。
この絵本を読むまで、しみじみとした「冬の暮らし」のイメージは、
ほとんどなかったことに気づかされました。
大事件は起こりません。ただただ、海辺の集落に冬が来てまた去っていく様子が、
女の子の目を通して描かれています。――それがいいんです。
北海道の冬、海辺の集落、そこに住む家族の暮らしは、どれもとっても新鮮でした。
絵本ならではの短い文章ですが、ひとつひとつのシーンについて、考えつくされ、
凝縮されているのだと、随所で感じました。
たとえば、吹雪の時、飼い犬のクマを家に入れてやるその描写ひとつから、
この子の家族の温かさが伝わってまいりました。
私は山育ちですので、海の向こうからだんだん冬の気配が近づいてくる感じや、
ガラスに氷の花が咲く様子、春を予感させる海のいなずまにワクワクしました。
好きだったのは、春を感じるシーン。視点の細やかさに、ハッとさせられました。
それからもちろん、タイトルにかかわるシーンにも。
子どもはいつも、「ここではないどこか」を夢見るものなのだと感じました。
私の場合は、海のむこうではなく、山のむこうでしたが(*^。^*)
しみじみといい絵本でした。
書き手にとっても、大切なものがいっぱいつまった絵本でした。
手元に置いて、折に触れて開くことになる予感がいたします。
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2013年07月28日

観覧車

現在、学研のぐるみというサイトで公開中の
拙作『空色のともだち』
モデルにさせていただいた、
観覧車でございます。
先日、茨城に帰省したおりに、
「かみね公園」に立ち寄って
撮ってまいりました。
「かみね公園」は小学校に入学したての時に遠足に行った懐かしい遊園地です。
大きくなってからは、高校がこの公園のある神峰山のふもとにあったことから、
何かと足を運んでおりました。
生まれて初めてデートというものをしたほろ苦い場所でもあります。
頂上でお弁当を広げたら、強風にあおられてサンドイッチが飛んでいくという
これまたほろ苦い経験をいたしました(T_T) 恋に恋をするお年頃でした(*^。^*)
あれ? 何の話でしたっけ? ……あ、『空色のともだち』でした! 
子どもの頃は、それこそディズニーランド並みの広さに感じておりましたが、
改めてたずねてみると、こじんまりとした、家族的な、
それはそれで味わいのある遊園地でした。
お近くの方はぜひ! 『空色のともだち』も、ぜひ(笑)
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2013年07月26日

滝の湯へいらっしゃい

本の話題が続きます(*^。^*)
10月に出版予定の本の書影が、アマゾンにアップされておりましたので、
ご紹介させていただきます。
タイトルは、『もののけ温泉 滝の湯へいらっしゃい』(岩崎書店)です。
発売日は10月2日。ずいぶん早いアップですが、予約開始ということのようです。
「滝の湯」と聞いて、ニヤリとなさった方は、けっこうな温泉ツウ。
もしくは、吉永小百合さんのファンではないでしょうか(笑)
宮城県の鳴子温泉にある共同浴場「滝の湯」がモデルです。
偶然ですが、今年の春、JR東日本のTV−CMに登場した温泉でもあります。
吉永小百合さんが訪ねておりました。
「滝の湯」は長い歴史を誇る、たいへん風情のある共同浴場です。
モデルにさせてはいただきましたが、お話の方は「もののけ温泉」というタイトル通り、
完全フィクションでございます(ココ、重要です!)。
鳴子という古い温泉街の雰囲気に惹かれて、書かせていただきました。
(鳴子は、元上司のご実家がある街で、そういう面でも思い入れがございます)
ご興味がございましたら、ご予約のほど、お願い申し上げます<(_ _)>
地域にこだわり、地域に根差したお話を書いてゆくこと。その魅力を伝えてゆくこと。
これが私なりの、地域へのご恩返しでありお役に立ち方なのだと考えております。
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2013年07月18日

空色のともだち

震災前、学研の「読み物特集」に掲載された
『空色のともだち』という作品が、
学研のホームページに無料で読める電子書籍として
公開されております(*^。^*)
故郷日立の「かみね公園」をモチーフにした作品です。
挿絵は、pon画伯こと、
... 本郷けい子さんが描いてくださっています。
この作品は、出版社というものに初めて持ち込みをして、
初めて紙面に掲載していただいた作品でもあります。
単行本としての児童書デビューは『ぼくとあいつのラストラン』(ポプラ社)ですが、
児童文学デビューというなら、この『空色のともだち』です。
いろんな意味で、自分らしい作品だと思っております。
作品のテイストもそうですが、採用のされ方もとっても自分らしいのです。
きっかけは、友人が「学研さんに持ち込みをする」というのに、
くっついていかせていただいたこと。
恩人であるその友人は、その後絵本作家になりました。
やさしい作品を着々と世に送り出していらっしゃる、新井悦子さんです。
新井さん、本当にありがとうございました<(_ _)>
……と、ここまで書いて気づきました。
この『空色のともだち』の挿絵を描いてくださった
本郷けい子さんもまた、私の本の恩人であることに!
『イギリスを歩いてみれば』の出版もまた、
本郷さんが「東京のKKベストセラーズに打ち合わせに行く」というのに
くっついて行ったのがきっかけだったのです(笑)
その席で「本を書きたいのです」と言ったら(←ばか)、
「じゃあ書いてみてください」と言われて、「わかりました」と答えて(←ばか、ばか!)
できたのが、『イギリスを歩いてみれば』でした。
ここから『ふだん歩きのイギリスノート』(大和書房)、
『英国アンティーク夢譚』(KKベストセラーズ)とつながったことを考えると、
画伯には、足を向けては寝られません。本当にありがとうございました<(_ _)>
ときどき、ご恩を忘れて「おやつないの?」なんてエバったりして、すみません。
……あ、あれ? 何の話でしたっけ?
ともあれ、『空色のともだち』、よかったらご覧ください。
音楽つきで、とっても素敵に仕上げていただきました(*^。^*)
http://gurumi.jp/summer2013/toshokan/sorairo
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2013年07月13日

アサギをよぶ声

改めて言うほどのことでもありませんが、
本を読むのは大好きです。
好みの本は、何をおいても、
お風呂のフタの上でも読みたいタイプです。
そんなワタクシが、
それがどれほど好みの本であっても、
読めないときというのがあります。
手元にあっても、目の前に積んであっても、です。
手を出そうとした瞬間「警戒警報」の赤いランプが点滅するのです。頭の中に(笑)
「読んではだめ!」「読んではだめ」と。
それは、自分が作品を書いているとき。もしくは、書こうとしているとき。
理由は3つ。
1:あまりに素晴らしい本だと、ヘコでしまうから。
2:あまりに素晴らしい本だと、引っ張られてしまから。
3:あまりに素晴らしい本だと、立ち直るまでに時間がかかるから。
一言で言うなら、「人間がちっちぇー!」ってことです。はい(T_T)

というわけで、この『アサギをよぶ声』(森川成美著・スカイエマ絵/偕成社)、
手にとるまでに1カ月近くかかってしまいました(読み始めたら一気でしたが)。
いやあ、危なかった! ワタクシの判断は正しかった!
ひさびさに「わくわくする」という体験をさせていただきました。
終盤は、わくわくして、読み終えるのがもったいなくて、哀しくなりました。
女でありながら、村を守る戦士になろうとするアサギの、
カッコいい、そして深い物語です。 舞台はなんと、古代! 
だれも見たことのない時代の風物を、こんなにリアルに描くことができるなんて、
しかも、そこに生きている人の人生をちゃんと描き出せるなんて、
森川さんの筆力のすごさを「これでもか!」というほど見せつけられました。
同時に、物語の面白さをしみじみと味わわせていただきました。
この「物語の力」というものを、実際に読んで、感じていただきたいと、
心の底から思いました。子どもはもちろん、大人も、です。
「モノノミカタ」というキーワードに、目が覚める思いがいたしました。
実用性のある言葉、もしくは読んだ人が「これは使える!」と思える言葉が
ひとつでも入っている本は名作である……と、私は思っております。
これは、長年の読書経験でつかんだ私なりの名作の判断基準です。
たとえば、ルーマ・ゴッデンの「ふしぎなお人形」の『ちりんちりん』とか。
ともあれ、アサギの物語には、まだ続きがありそうです。
あってほしいと願う声がたくさん届いているはずです。
もちろん、私もその一人! はやく、次が読みたいです。
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2013年07月06日

うれしい、うれしいこと。

拙作「ドラゴンのなみだ」(学研)が
第46回岩手読書感想文コンクールの課題図書に、





「ぼくとあいつのラストラン」(ポプラ社)が
第29回北國・富山夏の読書感想文コンクールの
指定図書に選ばれたことを、今朝知りました。




... ありがとうございました。びっくりいたしました。
特に「ぼくと…」の方! うれしいです。
実は先日、富山の友人から「ひとみくんの『ぼくとあいつのラストラン』が
 県の何かに選ばれてたよ〜。」とメールがまいりました。
「またまたぁ〜(-"-)」と思って、放っておきました。
だって、「ぼくと……」は2009年出版ですから。たぶん何かを見間違えたのだろうと。
……えっちゃん、疑ってごめんなさいでした<(_ _)> 
今度仙台に来たら、牛たん定食をごちそうしますね。ほんと、ごめん(T_T)
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2013年06月28日

うれしいこと。

宮城県のメールマガジンで、
『ぼくとあいつのラストラン』(ポプラ社)
ご紹介いただきました。
ご紹介くださったのは、宮城県図書館の伊藤さん。
県の図書館に、拙著『ドラゴンのなみだ』(学研)
『イギリスを歩いてみれば』(KKベストセラーズ)
『ふだん歩きのイギリスノート』(大和書房)、
共訳の『ぼくらは小さな逃亡者』(アレックス・シアラー著・KKベストセラーズ)のほか、
イラストレーターの本郷けい子さんと作った
『仙台おさんぽかるた』まで収蔵していただいていることを初めて知りました。
地元の方に応援していただけるのは、何よりありがたいし、うれしいです。
また頑張ろう!という気持ちになります。
私は、土地に根差したお話、読み終えたとき自分の街が違ってみえてくるような、
土着のファンタジーを書いてゆきたいと思っております。
『ぼくとあいつの……』は故郷・茨城の高原が舞台でしたが、
これからは第二のふるさとである、仙台や宮城県を舞台にしたお話も
書いてゆきたいと思っております。
実はこの秋、宮城のとある温泉街をモチーフにした児童書も出版される予定。
微力ともいえないほどの微かな力ではありますが、
誰かの、何かのお役に立てるよう、私なりにできることを進めてまいります。
がんばります!
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2013年03月22日

恋する和パティシェール3

工藤純子さんの人気シリーズ
『恋する和パティシェール』の第3巻です(*^。^*)
サブタイトルは、
「キラリ!海のゼリーパフェ大作戦」!!
“和パティシェール”という発想に脱帽です。
主人公は、和菓子や「和心堂』のひとり娘、小学四年生の如月杏(通称あんこ)。
和菓子も洋菓子も大好きなあんこは、お菓子で人の心を和ませる
「和パティシエール」をめざして修行中です。
あんこのまわりにいるのは、「日本茶を持って世界中を旅するのが夢」という倫也や、
洋菓子屋の娘で、世界一のパティシェールをめざしているマリエ。
第3巻では、ライバルとの競い合い、友情、淡い恋、チャレンジなど、
小学4年生なりのさまざまな出来事と思いが描かれています。
何より印象的なのは、出てくるお菓子がみんなおいしそうなこと! 
そして、あんこをはじめとする子どもたちが生き生きとしていること!
『Go!Go!チアーズ』のときも、『ピンポンはねる』のときも、
『モーグルビート!』のときも感じたのですが、
工藤さんは本当に「時代と子どもたちの今」を捉えて描くのが
上手な作家さんだなぁと思います。
チアリーディング、卓球、モーグル、そして今回はお菓子の世界と、
どんな世界を描いても、その世界に頼りすぎることがなくて、
ちゃんと子どもたちの小さな気持ちの動きや葛藤を描いていらっしゃる。
児童文学は子どものための文学であるとはわかっていても、
書くのは大人であるわけで、どこまで子どもの気持ちに寄り添えるか、
書き手の力量が問われるところだと私は思っています。
そこが、子どもに人気の作品と大人が納得する作品の違いのような……。
『恋する和パティシェール』を読んで、以前何かで読んだ
「児童文学のお客さまは子どもです」という文章を思い出しました。
お菓子づくりが趣味だった小学校4年生の私がこの本に出会っていたら、
夢中で読んだと思います。
そして、あんこやマリエが作った、青いゼリー、水色のゼリー、
とうめいなゼリーが三層になっている「海のゼリーパフェ」を真似して
作ったことでしょう。
9月には第4巻が発売予定とのこと。テーマは「ホットショコラ」だとか。
これまたおいしそう! 楽しみです(*^。^*)
posted by roku at 19:27| Comment(2) | 読んだり書いたり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月19日

命のバトン

そのとき、被災地にいて、
それなりに大変な思いをしたとは思うけれど、
被災者ではない。――それが私のスタンスです。
震災後しばらくは、自分と自分の家族が
生き抜くことだけを考えていました。
被災した方々を思う余裕ができたのは、
お恥ずかしい話ですが、しばらくたってからでした。
『命のバトン 津波を生き抜いた奇跡の牛の物語』(堀米薫作/佼成出版社)は、
まさに私が食料と水とガソリンを求めて右往左往していたとき、
自分以外の「命」のために、全く別の時間を過ごしていた方々のお話です。
それは、名取市にある宮城農業高校通称「みやのう」の先生方と生徒さんたち。
あの震災で、沿岸部にある「みやのう」も大津波に襲われました。
先生や生徒だけでなく、大切に育てられていた34頭の牛たちもまた被災したのです。
津波が迫る中、生徒のみならず牛たちを救おうとした先生方のおかげで、
14頭もの牛が生き延びることができました。
助けられた牛たちは、牛のコンテスト「共進会」で新たな奇跡を起こします。
流された牛たちが、それぞれの場所で世話をしてくれた方々のおかげで生き延び、
先生方と再会するエピソードには泣かされました。
すべては、牛を愛し、真剣に向き合った人々が起こした奇跡です。
農業高校とはどんな学校で、どんな生徒や先生がいて、何をしているのか。
「共進会」とは何なのか、何をするのか。
『命のバトン』は、「畜産」について知ることができる本です。
そしてまた「牛」という視点を通して、震災を知り、考えることができる本です。
牛の肥育農家で、震災後苦労なさった作家だからこそ書けたノンフィクション、
子どもはもちろん、大人にもぜひ読んでいいただきたい一冊です。
posted by roku at 17:57| Comment(2) | 読んだり書いたり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月02日

ブナじいさんと3つの呪文♪

こんな絵本が出来上がりました\(^o^)/
最初にきっぱりと申し上げておきますが、
自主制作でございますっ(笑)!
このプロジェクトに関わった有志がお金を出し合い、
10冊だけ作った超・超レアものでございます。
タイトルは、『ブナじいさんと3つの呪文』。
サブタイトルは「エコとぼくらと地球の未来。」。
文はワタクシ、絵はあきばせいごさん。監督は名プロデューサーの赤沼昌治さんです。
先日、ようやく手にしたときは、ちょっと涙ぐんでしまいました。
というのは、詳しい事情は申し上げられないのですが、この絵本、
実は数奇な運命をたどった絵本なのです。
もともとは、ある県の環境イベントのために紙芝居として制作されたものでした。
そして、県内各地の幼稚園などをキャラバン隊として巡回していたものでした。
何事もなければ、今もなおたくさんの子どもたちに出会えていたかもしれません。
……何事もなければ。
この紙芝居が完成したのは、2010年8月。キャラバン隊が各地を巡回したのは9月。
そしてイベントが開催されたのが10月。
紙芝居の評判は上々だったとのことで、「絵本に」というお話も持ちあがりました。
楽しみにしていた矢先に、2011年3月11日を迎えてしまったのです。
今でも、あの紙芝居を見てくれた子たちがどうしているのかと考えると切なくなります。
また、何事もなければたくさんの子どもたちに出会えたであろう紙芝居のことも
気になっておりました。……流されてしまったんじゃないか、とか。
(作り手にとって魂を込めて世に送り出したものは、子どもと同じなのです)
同じ思いの制作関係者が集まって、関係各所のご理解のもと、
絵本をつくることになりました。
制作者たちの、制作者たちによる、制作者たちのための絵本です。
そしてこれは、私たちなりの「震災を忘れない!」という思いのカタチです。
帰ってきたこの子を、みなさまに見ていただけないのが残念でなりません。
『ブナじいさんと3つの呪文 エコとぼくらと地球の未来』
文/佐々木ひとみ 絵/あきばせいご 監督/赤沼昌治 
*エコキャラバン
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2013年03月01日

うれしいこと♪

CCI00000.JPG
2月26日の河北新報夕刊で、ご紹介いただきました。
「フィールド・ノート」という、記者さんたちの署名コラムです。
書いてくださったWさんは、先日拙作『ドラゴンのなみだ』(学研教育出版)の
紹介文を書いてくださった方です。
そして、プライベートで読み聞かせをなさっている方でもあります。
Wさんが、本の取材に来てくださったのが、昨年12月。
熱心に聞いていただけるのがうれしくて、本の話にとどまらず、
故郷のこと、子どもの頃のこと、震災のことなど、
いろいろな話をさせていただきました。
その中で、地域に昔から伝わるお祭りや行事は、
土地にかかわるあらゆる年代の人の心を結んでくれ、
地域の再生につながるかもしれないと考えていることなども
話させていただきました。
Wさんはその点に興味をもってくださったようです。
コラムを読んで、Wさんの真摯なまなざしに、感激しました。
自分ですら上手く言葉にできない想いをしっかり受け止めてくださり、
向き合ってくださったことが伝わってまいりました。
外側から彫り出していただくことで、見えてくることもあります。
頭の中でもやもやと考えていたことを、
今回、Wさんが鮮やかに彫りだしてくださいました。
大げさでもなんでもなく、
自分の核になる部分を見せていただいたような気がいたしました。
出会いの不思議と、ありがたさを痛感いたしました(*^。^*)
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2013年02月26日

あん

「本」の旬は2月なの?ってくらい、
次々と新刊が出ております。
実際は、読みたい本、読むべき本の出版が、
たまたま重なっただけなのですが。
『あん』は、友人が送ってくれた
“読むべき本”の一冊でした。
著者は、ドリアン助川さん。
お名前だけは存じ上げておりましたが、それもバンド活動をなさっていた頃のことで、
「叫ぶ詩人の会」の活動はもちろん、著書をたくさん出されていたことも、
友人に聞かされるまで、恥ずかしながら存じ上げませんでした。
「ワイルドな方なのだろう」というぼやんとしたイメージのもと読み始めましたので、
先入観と実際のギャップに驚きました。
描かれていたのは、静かで、温かで、それでいて重厚な世界でした。
物語は、雇われ店主の千太郎が営むどら焼き屋・どら春に、
ある女性が「雇ってほしい」とやって来るところからはじまります。
吉井徳江と名乗ったその人は、72歳という高齢で手も少し不自由でした。
「時給300円でもいい」と食い下がる徳江を一度は断った千太郎でしたが、
徳江がつくってきたあんの味に心を動かされます。
あんの味が評判となり、どら春はこれまでになく繁盛するようになるのですが……。
過去を背負い、生きる気力を失いかけていた千太郎と、
世間の無理解と偏見にさらされ、過酷な運命を背負って生きてきた徳江。
さえないどら焼き屋の軒先からはじまった物語は、小さなうねりを繰り返しながら、
「どんな人間にも生きる意味がある」という高みにまで達します。
徳江さんの人生はあまりに過酷で、偏見を持つ側と持たれる側、
常に「あなたはどう思うか?」とつきつけられているような気がしました。
それだけに、ラストシーンの美しさ、穏やかさが胸に沁みました。
昔読んだ、北条民雄の『いのちの初夜』を読み返したくなりました。
“読むべき本”というものがあることを、再認識させられた一冊でした。
『あん』(ドリアン助川著/ポプラ社)
posted by roku at 19:19| Comment(0) | 読んだり書いたり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする