2017年04月07日

『大林くんへの手紙』せいのあつこ

17554512_1201375066624615_5747085963695846686_n[1].jpgせいのあつこさんの新刊
「大林くんへの手紙」(PHP研究所)を拝読しました。
最初の11ページ目まで一気に読んで、
一度本を閉じました。
深呼吸して気持ちを立て直さないと、
打ちのめされそうだったからです。
物語は、主人公の文香が読書感想文を
考えるシーンからはじまります。
苦手な読書感想文を、文香は書きます(――全部、ウソだよねえ)と思いながら。
もうこ冒頭のシーンだけで、十分に打ちのめされました。
「ガラスの壁の向こうがわ」(国土社)のときも感じたことですが、
せいのさんは何と繊細な感覚を持っている方なのだろうと思いました。
ただ持っているだけではありません。表現することができる方なのです。
こういう感覚と真っ向から向き合い続けるせいのさんの強さを、
ただただ「すごいなぁ」と思いました。
「大林くんへの手紙」は、 文香に共感する子どもたちにとっては、励まされる、
文香と対極にいる子どもたちにとっては、 自分の感覚がすべてではないことに気づかされる物語です。
私は、あの頃感じた違和感の正体に気づかせていただきました。
たくさんの子どもたちに出会っていただきたい作品でした。 装丁も素晴らしいです!
posted by roku at 08:36| Comment(0) | カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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