2017年03月05日

『福島の花さかじいさん 阿部一郎〜開墾した山を花見山公園に』森川成美

IMG_20170304_104059.jpg森川成美さんの「福島の花さかじいさん 阿部一郎
〜開墾した山を花見山公園に〜」(佼成出版)を拝読しました。
花見山公園は、何度か訪ねたことがあります。
最初に訪ねたのはたしか秋山正太郎さんが写真を発表したあと、
まだ交通規制が行われる前でした。
「福島の桃源郷」というキャッチコピーに惹かれて、
どんな方が作られたのかもわからないまま、それ以前に、
誰かが作り、手入れをしているとも思わないまま、
ただただ感動して帰ってまいりました。
だれもが知っているようで、実は知らなかったこと、 見えている事実の裏にある物語を伝えることが、
ノンフィクションの魅力だと私は思っているのですが、
森川さんの「福島の花さかじいさん」は、まさにそれでした。
どんな人がどんな思いでつくったのか、ここに至るまでにはどんなことがあったのか。
今、どんな風に受け継がれているのか。これからどうなろうとしているのか。
知りたいことがきっちりと、わかりやすい言葉で綴られておりました。
特に心に残ったのは、阿部さんの生い立ちです。
農家の長男、農学校のご出身、一家を支えるという強い思いが、わが父の姿と重なって切なくなりました。
阿部さんがおじいさんから受け取った
「人として生まれた以上は、食べて子孫を残す以上のことをしなければならない」という言葉が
重く響きました。背筋が伸びる思いがいたしました。
今年もまた、花の季節がやってきます。この本を読んでから見る花見山公園は、どんな風に見えるのか。
今年は、しばらくぶりに訪ねてみようかと思っています。
posted by roku at 11:13| Comment(0) | 読んだり書いたり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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