2016年09月15日

「釣りに行こう!」高橋秀雄

9784580822986[1].jpg7月に行われた「第3回 童話塾in東北」で、
「次は釣りの本」とうかがったときから、楽しみにしておりました。
高橋秀雄先生の最新刊『釣りに行こう!』(文研出版)です。
実は私、小学校低学年の頃、自作の釣竿で釣りをしたことがあります。
何の拍子でそんなことになったのかは忘れてしまいましたが、
竿は裏の竹藪からとってきた篠竹、糸は細く割いたビニールテープ(!)、
針はUの字に曲げた針金(!)です。
家の向かいの川に、辺りが暗くなって、母が迎えに来るまでおりました。
本気で釣ろうと思っていました。本当に釣れると思っていました。
大きな魚を釣って、家族をびっくりさせてやる! その一心でした。
あのとき感じた、「わくわく」で胸がぱんぱんになる感覚を、
『釣りに行こう!』は思い出させてくれました。
主人公は小学五年生の佑太です。 佑太は、いとこと大イワナを釣り上げたことをきっかけに、
幼稚園からの仲間のテツとじいちゃんを誘って釣りをはじめます。
本を読み、道具を揃え、川を見に行き、管理釣り場で腕試しをし、3月1日の解禁をひたすら待つ。
……そして迎えた、大谷川の解禁の日!
読んでいるうちに、読んでるこっちまで気持ちが高ぶってきます。
「好き!」と言えるものがあるって、いいなぁと思いました。
クラスのまゆみちゃん、じいちゃんの昔の釣り仲間の野沢さん、
掛け値なしの「好き!」は、みんなを楽しくするのだと感じました。
最後の数行が、喜びにあふれていて素敵でした。
腕に覚えのある方も、ない方も、釣りをしたくなることまちがいなし!
子どもたちはもちろん、かつての釣り少年・少女にも読んでいただきたい一冊です。
posted by roku at 13:34| Comment(0) | 読んだり書いたり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: