2016年03月14日

「ガラスの壁のむこうがわ」せいのあつこ著

9784337187597[1].jpgせいのあつこさんのデビュー作、
『ガラスの壁のむこうがわ』(国土社)を拝読しました。
痛々しいほど美しい言葉たちにまずやられました。
主人公・由香の心象に、一気にひきずりこまれました。
心の奥の奥に封印していた扉が、ぎぎぎと開きました。
たぶんそうは見えていないと思いますが、
ほぼ同じ経験をしたことがあります。
小中まったく同じ顔ぶれで身内のように過ごしたため、
よその学校の子といっしょになると、もうどうしていいかわかりませんでした。
高校で生まれて初めて体験したクラス替えは、まさにパニックでした。
新しい友達の作り方はもちろん、 離れてしまった友達との距離のとりかたもわからない。
それはいまだに尾を引いていて、一対一なら何とかなりますが、
三人になると、どうしていいかわからず、 勝手に傷ついたりしております。
なので、由香がどんな風に乗り越えるのか、もしくは乗り越えずに別な方法をみつけるのか、
早く答えが知りたくて、ひさびさに一気読みしてしまいました。
半世紀ちかく生きてきていうのもなんですが、この本に出合えてよかったです。
ってか、あの頃の自分に読ませてあげたかったです。
posted by roku at 10:48| Comment(0) | 読んだり書いたり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月09日

映画『ゆずの葉ゆれて』初号試写

昨日、東京に日帰りでいってまいりました。
映画『ゆずの葉ゆれて』の関係者試写会があったのです。
完成形を拝見するのは、もちろん初めて。
正直なところ、どんな作品に仕上がっているのか、ドキドキでした。
私は「ぼくとあいつのラストラン」という原作を提供しただけで、
映画は映画関係者のみなさまのもの、と、言い聞かせながらの上京でした。
ただひとつだけ、かかわってくださったすべての方に
喜んでいただけるような作品に仕上がっていますように、と祈っておりました。
結果的に、素敵な映画に仕上がっておりました。
冷静に、冷静に、とは思っていたのですが、しょっぱなから泣きっぱなしで、
途中から、恥ずかしいし、めんどくさいので、涙をぬぐうのをやめました(笑)。
映画って、単に立体化するということではない ということに気づきました。
監督さんは、書いていない、あるいは、書けていなかったことまで描いてくださっておりました。
俳優さんたちは、微妙な心情を、具体的な表情や仕草や声で表現してくださっておりました。
ヘタレな私は「映画と原作は別物ですから」という感想を用意しておりましたが、
観終わったあとは、ただただ「ありがとうございました」でした。
かかわってくださった方々、みなさんに喜んでいただける作品になっていると感じました。
ここから先は、この映画を力いっぱいおすすめしてゆくことが
お世話になったみなさまへのご恩返しだと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。
posted by roku at 07:51| Comment(6) | 読んだり書いたり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする