2015年12月01日

アサギをよぶ声

81CHrdTqSvL[1].jpg森川成美さんの『アサギをよぶ声』
(偕成社・絵/スカイエマ)の
第2巻「新たな旅立ち」
・完結編「そして時は来た」を
読み終えました。
実は2巻は9月に出版されてまもなく
読み終えていたのですが、
3巻目が11月に出ると知り、
81xzyeDmybL[1].jpgそれを待ってご紹介させていただこうと
思っておりました。
なぜなら、2巻を読んで、
すぐにでも3巻が読みたくなったからです。
次号が待ちきれない感覚、ひさびさでした。
そして届いた3巻・完結編。
ちびりちびりと楽しむはずが、
結局一気読みしてしまいました。
主人公・アサギが、とにかくいい!
弓の競い合いには勝ったものの、望んでいた戦士に結局なれず、女屋で布を織っていたアサギが、
密命を帯びて秘密裏にとが村に行くところから、物語は一気に加速してゆきます。
戦士になりたいと願っていたアサギが、大切な人を救うために自ら生き口になり、
そこから脱出を図り、さらに村を救うために立ち上がり、奔走する。
その結果、アサギはついに「戦士」になります。そして、他の村の戦士を先導して村を救うのです。
そう書くと「少女が勇敢に戦う物語」のようですが、そうではありません。
アサギは、闘いの中で、自分があれほど望んでいた「戦士」の現実を知るのです。
決戦の日の、アサギの心の描写が心に残りました。
やられて死ぬとわかったときの自分の気持ち、それが死ぬことそのものよりもおそろしいのかもしれない。
勇気と「モノノミカタ」で深く考える力。
この両方を持つアサギの生き方を、もっともっと見たいと感じました。
posted by roku at 19:36| Comment(0) | 読んだり書いたり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする