2015年07月18日

「うばかわ姫」

51-NtfEuipL[1].jpg>越水利江子先生の最新作
「うばかわ姫」(白泉社)をようやく入手!
表紙が出たばかりの頃から、
楽しみに、楽しみにしておりました。
実は7月10日に発売になっていたのですが、
なぜか地元の書店には入らず
(基本的に、本はお世話になっている
地元の本屋さんで買うことにしております)、
やむなくネットで注文するも、なぜか違うコンビニに配送されるという手違いがあり、
ようやっと手に入れた一冊でした。ありがたい!
現在、読むのは9割方児童書ですので、ひさびさの大人の文学でした。しかも、時代物!
楽しめるだろうかと、おそるおそる読み始めましたが、気がついたら一気読みでした。
「うばかわ姫」の「うばかわ」が、「姥皮」であることがわかったところから、
ぐいぐい引きずり込まれました。そう、まさに、引きずり込まれるという感覚。
時代物の姿をしたファンタジー、哲学を内包したふしぎ≠フ物語。
「新感覚時代小説」という紹介文がありましたが、まさにその通り!
最終盤の、「人の生とは、幸も不幸も、自然の生の中にあるのだ」という一文が胸に沁みました。
さらに、個人的には、昔劇団にいた頃に覚えた閑吟集の
「なにせうぞ くすんで 一期は夢よ ただ狂え」の引用に心が震えました。
この謡、大好きで、冒頭の「世の中は ちろりに過ぐる」を読むと今でもぞくぞくします。
懸命に生きねば、と、思わせてくれる作品でした。
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2015年07月11日

「あきらめないことにしたの」

91T+0opE61L[1].jpg角田市在住の児童文学作家・堀米薫さんの最新作
「あきらめないことにしたの」(新日本出版社)を
読ませていただきました。
タイトルは、農業雑誌に載っていた
渡邊とみ子さんの詩からとられたということです。
冒頭にその詩が掲載されていますが、それを読んで、
物語というのは(本作品はノンフィクションですが)、
生まれるべくして生まれることがあるということを強く感じました。
私だったら「なるほどなぁ」で思って終わってしまったかもしれません。
その背景にあるこれほどの事実を引き出し、しっかりと書き留めることができたのは、
やはり「受け止めるべき人が受け止めたから」だと思うのです。
さらに、そういうテーマに巡り合えるかどうかは、作家の力量にかかっているのではないか、とも。
福島の農家である渡邊さんを取材して書くことは、自身も被災地で農家をしている堀米さんにとって、
容易なことではなかったろうと思います。
それを書き上げ、本にまとめた努力と想いの強さ。さすが堀米さん!と言うしかありません。
児童書ではありますが、大人も読むべき本であると感じました。
飯舘村のこと、じゃがいものこと、除染のこと、
福島の「かーちゃん」の姿を通して、ようやく理解できたことがたくさんありました。
何より、野菜が愛おしく思えてきました。
ぜひ、ご一読を。
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2015年07月03日

第2回 童話塾in東北 開催!

7月20日(月)海の日に、「第2回 童話塾in東北」が開催されます。
「あなたの物語を書こう! 今こそ東北から児童文芸を!」という
サブタイトルで開催されるこのイベント、
目玉は第1部の堀米薫さん(角田市在住)と、高橋うららさんの講演です。
堀米さんは「東北に根差した物語を」、
高橋さんは「どうやって読者の心をつかむか 創作の実践的方法」
というテーマでお話ししてくださいます。
これから書こうと思っていらっしゃる方、
またすでに書いていらっしゃる方にも
得るところの多いお話になるのではないかと、今から楽しみです!
第2部では、日本児童文芸家協会の作家を中心に、
グループに分かれて交流していただきます。
創作に関する悩みや不安などを、ともに語り合いましょう。
まだまだお申込み受付中! ぜひぜひご参加くださいませ。
posted by roku at 09:16| Comment(0) | 読んだり書いたり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする