2014年12月29日

モーモー村のおくりもの♪

81GQtERQGML[1].jpg歳も押し迫った今日、
ようやく読むことができました!
宮城県在住の堀米薫さんの新作
『モーモー村のおくりもの』(文研出版)です。
もう、届いた時からわくわくしておりました。
『ちゃぐりん』で連載されていたとき、
ところどころ読ませていただいておりましたが、
そのころから「まとめて読みたい!」と思っておりました。
何がいいって、農村の四季の暮らしが細やかに描かれているのがいいんです。
ホタル、稲の花、キノコ汁、だんごさし、種まき桜……。
目次をみているだけで、わくわくしてきます。
私が育ったところは、まさにモーモー村のようなところでしたから。
よくよく思い返したら、牛もいました! 
我が家にはいませんでしたが、友達の家にはたいてい牛小屋があって、
1頭2頭ではありましたが、おりました。
で、私たち子どもは、餌用の草刈りや干し草づくりを手伝ったものでした。
「牛に乗って学校に行きたい」と本気で思っていたこともありましたっけ(笑)
とにかく、私にとっては懐かしいものが、懐かしいものとしてではなく、
現在進行形で生き生きと描かれているのです。これはまさに、堀米さんならでは!
お年寄りたちが「〇〇名人」として村の人たちからリスペクトされているのも、
このお話の素敵なところです。
四季折々の楽しみがあって、人と人とがやさしくつながっているモーモー村でなら、
美咲と同じように「ここで暮らしたい」「もっとやりたいことがある」と
思えるのではないでしょうか。
稲の花の匂いとか、もみの味とか、確かめてみたくなりました。
街の子どもたちにももちろん読んでいただきたいけど、
今、まさに農村に暮らしている子どもたちにもぜひ読んでいただきたいなぁと思いました。
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2014年12月23日

【仙台いやすこ歩き】@笹かまぼこ編

熱々出来立て 至福の味
 それは、今から30年ほど前、大学進学で仙台に来たばかりのころのこと。テレビで、こんなCMを見かけた。
「お歳暮には、○○の笹かまぼこ」
 首をかしげた。お歳暮に?  笹かまぼこ? 何で?
 お歳暮といえば、値の張る品が行き交う行事のはず、と。
 ―無知だった。
 言い訳させていただくなら、茨城の山奥から出て来たばかりの仙台ビギナーにとって、笹かまぼこはお総菜の一つでしかなかった。さらに言うなら、古里ではかまぼこといえば板かまぼこで、笹かまぼこは影が薄い存在だった。
 笹かまぼこの実力を実感したのは、それから10年ほど後、生まれも育ちも仙台の通称・画伯に出会ってからだ。「どうして仙台では笹かまぼこがご贈答品になるの?」と、長年の疑問をぶつけると、画伯は答えた。「笹かまぼこは、仙台人のソウルフードですから」と。ちょっと誇らしげに。
 なるほどなぁ、と思った。所変われば価値観も変わる。思い返せば、宮城の笹かまぼこ的なソウルフードが古里茨城にもあった。乾燥芋だ。
 蒸したサツマイモを薄切りにして干した乾燥芋は、見た目は地味だが実は高級品だ。箱詰めにされたそれは、冬の贈答品としても活躍する。残念ながら他地域の方には価値を理解していただきにくい点も、よく似ていると思った。
 月日は流れ、いま笹かまぼこは、わが家のお土産・贈答品の定番になっている。
 前置きが長くなったが、このシリーズを始めることになった瞬間から、この偉大な名物をスルーすることはできないと感じていた。画伯と決めたテーマは、「ここらで一つ、宮城・仙台のソウルフードとしっかり向き合ってみよう」だ。ただし、ただ食べるだけではつまらない。できることなら作ってみよう! 
 というわけで、第1回は、笹かまぼこ作りが体験できる施設を訪ねることにした。
 向かった先は、仙台市若林区鶴代町にある「鐘崎 かまぼこの国 笹かま館」。ここでは毎日、「笹かま手作り体験教室」が開かれているのだ(要予約、1人500円)。
 身支度をしてコーナーに向かうと、台には既に水が入ったボウルと竹串、型、すり身が用意されていた。担当のスタッフによれば、このすり身はスケトウダラなど数種類の白身魚の身に、塩やみりんなどの調味料を加えてすり上げたものとのこと。透明感のある白いすり身は、ぷにぷにとした独特の手触りだった。
 体験はまずテニスボール大のすり身(笹かまぼこ1枚分)を手に取り、軽く練るところから始まった。それに竹串を差し、ちくわのような形にまとめるまでが第1段階。ぬらした型に入れ、笹の葉の形に整えるまでが第2段階。後はそっと型から外し、焼き炉で焼いたら出来上がりだ。
 と、書くといかにも簡単そうだが、もちろんそんなわけはなく、二人そろって「ありゃりゃ」の連続だった。感激したのは、そんなわれわれが作った笹かまぼこでも、待つこと数分でちゃんと「ぷくぅ」と膨らんできたこと。
 焼き上がった笹かまぼこは、皮はしっかり中はふっくらで、想像以上のおいしさだった。「手作りというスパイスが効いているからね」とは、画伯の名言。まさにその通り!
 熱々の笹かまぼこを食べながら、考えた。出来たての笹かまぼこを味わえるのは、宮城県人の特権ではなかろうかと。そして思った。年に一度ぐらいは、こうして手作りしてみるのもいいものだと。
 あらためて向き合ってみたソウルフードは、全国に誇るべきおいしさだった。
【文/佐々木ひとみ・絵/本郷けい子*河北新報夕刊11月17日掲載】
posted by roku at 14:56| Comment(0) | 読んだり書いたり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月12日

「あめあがりのかさおばけ」森川成美

51V7979l5gL[1].jpgずーっとバタバタしていて、今日、
ようやっと読むことができました!
11月30日に発売された、
森川成美さんの最新作
『あめあがりのかさおばけ』(岩崎書店)です。
『くものちゅいえこ』(PHP)、
『アサギをよぶ声』(偕成社)に続く単行本3作目は、
岩崎書店の「はじめてよむこわ〜い話」というシリーズの中の一冊でした。
まずもって、このシリーズタイトルが面白いです。子どもって怖い話が大好きですよね。
でも「怖さ」の度合いは「おもしろ怖い」(日本の昔話的なもの)から
「洒落にならない」(具体的すぎてトラウマになりそうなもの)までいろいろあって、
年代にあった「ちょうどいい怖さ」のものって、選ぶのがなかなか難しいと思うのです。
この「はじめてよむ」というシリーズは、まさに低学年に「ちょうどいい怖さ」だと感じました。
「いいコンセプトだなぁ〜」と、プランナーの名刺を持つ者として、まず感心いたしました。
このコンセプトに見事に応えた森川さんの視点とセンスも、さすが!の一言です。
特に、出てくるおばけの名前! ツカイ・ステーとか、ヒッコヌキーとか、
楽しくなってしまいます。
読み終えたあとで、自分のかさをしげしげと見つめる子どもたちの姿が目に浮かびます。
中には、「ひょっとして、あなたもかさおばけになりたいんじゃないの?」と
話しかける子もいるかも。――私はぜったい話しかける派です。
おばけとはあまり仲良くなりたくないけれど、“おりめただしい”かさおばけとなら、
友だちになっていもいいかも、と、いい大人のくせに、けっこう本気で思いました。
だって、傘ってたいてい一人でさすもので、傘をさしてる時って、
外界から閉ざされているというか、小さな孤独を感じたりするものですから。
子どもたちが初めて「怖い」に出会うのにぴったりの作品だと思いました(*^。^*)





posted by roku at 17:20| Comment(0) | 読んだり書いたり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ごぶさたしております♪

ごぶさたしております<(_ _)>
前回の投稿が8月。今、12月(T_T)
ごぶさたにもほどがあります。この間、何をしていたのかと申しますと……
9月ひどい風邪っぴきで、母の3回忌→稲刈り。さすがに「辛い!」と感じました(T_T)
10月ひさびさに児童文学関係の用事で上京。懐かしい方にも会え、収穫大でございました。
11月取材・イベント・河北新報夕刊の連載開始。バタバタしすぎてあまり記憶が……(T_T)
12月茨城県県北生涯学習センター「本のコンシェルジュ育成講座」で講演させていただきました。
……ってな感じです。
フェイスブックはまめに書いているのですが、ブログもがんばります。
posted by roku at 16:53| Comment(0) | 風のような話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする