2017年10月03日

鹿児島に行ってまいりました♪

DSC_0670.JPG9月30日・10月1日と、
鹿児島へ行ってまいりました。
市主催の「児童文学創作講座」で
お話をさせていただくためです。
この講座は、児童文学作家を
目指す方を応援するため、
児童文学についての基礎的知識から
創作の方法、作品の添削指導などを
全9回で行うというもので、
受講料は無料! 椋鳩十児童文学賞を主催なさっていた鹿児島市らしい取り組みです。
メインの講師は、村中李衣先生。私は1回だけのゲスト講師として参加させていただきました。
村中先生とは初対面でかなり緊張しましたが、「行け! シュバットマン」が大好きでしたので、
ここぞとばかりにお話を聞かせていただきました。
さらに、ずうずうしくも講義を聴講させていただきました。
大学で教えてらっしゃる先生の指導は明快で、愛情にあふれていて、ノートはたちまちメモだらけ(笑)
そして迎えた私の出番。テーマは「私の創作方法」。気がつけば最後列に村中先生のお姿が(@_@;) 
冷や汗が吹き出しましたが、もう開き直るしかありません。
何かひとつでも受講生のお役に立つようにと、力いっぱいお話させていただきました。
帰りの飛行機の関係で、14:30に講話を終えたら14:50にはかごしま近代文学館を出て、
15:00にリムジンバスに飛び乗るというバタバタ具合でしたが、濃い時間を過ごさせていただきました。
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2017年09月07日

『オオカミのお札』1〜3 おおぎやなぎちか著

DSC_0621.JPGおおぎやなぎちかさんの最新作
『オオカミのお札』(くもん出版)
シリーズ3冊を
読ませていただきました。
「カヨが聞いた声」は江戸時代、
「正次が見た影」は戦時下、
「美咲が感じた光」は現代と、
大神さまと、その時代を生きた子どもを軸に描いた作品です。

病気、戦争、自然災害、人が抗うことのできない災いを前にした、
あるいは巻き込まれた子どもたちが、著者ならではの凛とした筆さばきで描かれていて、
ちびりちびり読むつもりが、次は? 次は? と手が伸びて、
気づいたときには三冊一気に読み終えておりました。
江戸時代から現代まで、長い旅をしたような気分ですが、
物語の真ん中に芯が1本通っていて、それがまた明快なので、疲れは全く感じませんでした。
その芯が何であるかは、ぜひ読んで確かめていただきたいです。
大口真神というモチーフはとても魅力的ですが、そのモチーフに頼りすぎず、
それぞれの時代とそこで生きる子どもたちをしっかり描いているところが、さすがちかさんです。
子どもたちの思いがとてもリアルに感じられました。
3冊という仕掛けも効いていました。3冊揃えたくなる本だと思いました。
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2017年08月22日

講演in高萩市

978-4-591-11275-5[1].jpg8月19日(土)、高萩市で講演をさせていただきました。
茨城県高萩市は、私の故郷・日立市十王町の北隣にある街です。
幼い頃は病院でも買い物でも、高萩に行くことが多く
(父の会社は高萩にあり、弟は高萩の協同病院で生まれました)、
さらに、最初の就職先が高萩市内の病院だったこともあって、
たくさんの思い出がある街です。
いちばんの思い出は、病院に勤めていた3年間、
ほぼ毎日市の図書館に通っていたこと。
5時に仕事が終ると、バタバタ着替えて、車を出して、
5時15分には図書館におりました(笑) 
そこで閉館時間(5時50分)まで本を読み、何かしら借りて帰るというのが日課でした。
ずっと「いつかご恩返しがしたい」と思っておりましたので、
「講演を」というお声がけは願ってもないことでした。
参加者は、市内の小中学校のPTAと学校関係者の方々120名余り。
みなさま、熱心に耳を傾けてくださいました。
驚いたのは、この会に市内の小学校に勤めている幼馴染が参加していたこと。
直前に控室で知って、びっくり! 小中学校時代をともに過ごした友人の前で話をする……。
なんとも不思議な心持ちがいたしました。またがんばろう!と思いました。
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2017年08月05日

『七夕の月』 佐々木ひとみ著

DSC_0510.JPG明日からいよいよ「仙台七夕まつり」が始まります。
拙作『七夕の月』(小泉るみ子絵/ポプラ社)
お世話になった鳴海屋さんも大忙し! 
街のあちこちでお姿をお見かけします。
あの絢爛豪華な七夕飾りが、
一つ一つ人の手で作られていること、
それを思いながら見上げると、七夕飾りの美しさが、
ひとあじも、ふたあじも違って見えてまいります。
吹き流しが、少しの風にもふわり、ゆらりと揺れる風情は、
和紙でつくられている仙台の七夕飾りならでは。
今年は昔ながらの七夕飾りも掲出されるとのこと、
仙台にお越しの際は、ぜひご覧くださいませ。
お祭りと合わせて、仙台の街と七夕との関わりを描いた、
『七夕の月』をご一読いただければ幸いです。
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2017年07月30日

「あぐり☆サイエンスクラブ 夏 夏合宿が待っている!」堀米薫作

DSC_0456.JPG堀米薫さんの新作『あぐり☆サイエンスクラブ 夏 夏合宿が待っている!」
(黒須高嶺絵/新日本出版社)、やっと読ませていただきました。
この本が届いたとき、実はハッとしました。
「春」を読ませていただいたとき、次は「秋」だろうと、
勝手に思い込んでいたからです。
そうでした、米作りは春の「田植え」と秋の「稲刈り」だけではないのです。
夏の間も稲は育っているのです。
そして、いちばん大事なこの時期こそ、人の手がたくさんかかっていることを、
実家が米を作っているにもかかわらず、恥ずかしながらすっかり忘れておりました。
今回の「夏」編では、私も学たち「あぐり☆サイエンスクラブ」のメンバーと一緒に、
夏の間、農家が何をしているのかを、改めて学ばせていただきました。
「春」編のときも感じましたが、自分があたりまえのように見ていた農作業のひとつひとつが丁寧に、
そして的確に描写されていたことに、胸を打たれました。
青田風、青田波、田の草取り、田押し車、どれも私にとっては馴染みの、懐かしいものばかりでしたが、
そのひとつひとつに、意味と歴史があることを知ることができました。
おくずかけやはんごろしなど、今回も宮城県ならではの「食」も登場して、うれしくなりました。
「秋」編はもちろんですが、稲刈りが終わった後の「冬」編も楽しみです!
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2017年07月09日

「なみき ビブリオバトル・ストーリー 本と4人の深呼吸」 

51ja9LZPGnL._SX339_BO1,204,203,200_[1].jpg赤羽じゅんこさん、松本聰美さん、おおぎやなぎちかさん、森川成美さんという、
豪華執筆陣が上梓なさったアンソロジー、
「なみきビブリオバトル・ストーリー 本と4人の深呼吸」(さ・え・ら書房)、
やっと拝読することができました。
「ビブリオバトル」、実は、ずっと前から気になっておりました。
私の行きつけの市民図書館にも、ときどきポスターが貼ってあるのです。
興味はありましたが、「なぜバトル?」「何のために?」「どんな風に?」と、
「?」がいっぱいで実際に拝見するまでには至っておりませんでした。
本作品が、私のビブリオバトルに関するすべての「?」を解消してくれました。
この本には、4人の5年生が登場します。
勝負に惹かれて、シュートを決めるようにチャンプ本をとりたいサッカー少年の修。
犬が好きで、ペットショップの子犬と母犬の厳しい現状を伝えたいと願うアキ。
恋への憧れ、いつも主役になれない自分、いろんな思いを抱える本好きの玲奈。
ずっと口をきいていない修に、どうしても読んで、気づいてほしいことがある陸。
それぞれがそれぞれの事情を抱え、思いを抱えて、紹介する本を選び、発表してゆきます。
興味深いのは「伝える」ための工夫の中で、あるいは、発表中の観客の反応や、
発表後の質問から、新たな気づきが生まれること。
一人で読んでいるだけでは得られない気づきや学びがあるのが、ビブリオバトルの魅力だと感じました。
玲奈が紹介した「バッテリー」、私も大好きです。好きなポイントも一緒で、うれしくなりました。
陸が読んだ「単純な脳、複雑な『私』」、紹介した「ココロの盲点」は、
普段ほとんど読まないジャンルですが、読んでみようかなぁという気持ちになりました(←まだここ(笑))。
ビブリオバトルに、興味のある方はぜひ! 
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2017年07月02日

映画「ゆずの葉ゆれて」ダブル受賞のお知らせ

試写状‗裏.jpg「ぼくとあいつのラストラン」(スカイエマ絵/ポプラ社)が原作の
映画「ゆずの葉ゆれて」について、うれしいことがございました!
先月、モスクワで開催されたモスクワ国際映画祭に、
コンペ部門とは別のロシア連邦文化省枠で特別招待を受け、
素敵な賞をいただいたのです。
この映画祭には神園監督はじめ三角プロデューサー、
武役を演じた山時聡真くんらが参加いたしました。
上映は6月28日、ロシア記者クラブ会館で行われたということです。
その結果、ロシア文化省国際文化科学財団より、
日露文化交流に貢献したとの評価をいただき、
作品には「特別賞」が、また、武役の山時聡真君には「優秀演技賞」がそれぞれ贈られました。
さらに6月30日には、ロシア連邦文化省からも、作品に対して「ディプロマ賞(特別賞)」、
武役の山時聡真君の演技に対して「優秀演技賞」が贈られたとのこです。
言葉も文化も違う国で、映画を評価していただけたのがうれしいです。
さらに、原作「ぼくとあいつのラストラン」で主役として描いた武役の山時聡真君の演技が評価され、
大きな賞をいただけたこともとっても嬉しいです。
2015年の夏、撮影現場の見学に行ったとき、その姿を目にした瞬間「あ、タケだ!」と思いました。
台本に書いてもらったサインは、宝ものです(*^。^*)
原作者としては、「ゆずの葉ゆれて」と「ぼくとあいつのラストラン」が仲良く並んで、
どこまでも、いつまでも、走り続けてくれることを祈るばかりです。
映画の上映会のご希望がございましたら、お声がけくださいませ<(_ _)> 
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2017年06月02日

「あぐり☆サイエンスクラブ 春 まさかの田んぼクラブ!?」堀米薫 著

91wnowGTfrL[1].jpg角田市在住の児童文学作家・堀米薫さんの最新作、
『あぐり☆サイエンスクラブ 春 まさかの田んぼくらぶ!?』
(新日本出版社)を拝読しました。
実は、ご恵贈いただいたのは4月。
なのになぜ、なぜこんなにご紹介が遅くなったのか? 
その理由は、我が家の田植えにあります。
この本を受け取り、子どもたちが田植えをしている表紙の絵を拝見した瞬間、
「我が家の田植えが終わってから、じっくり読みたい!」と思ったのです。 
堀米さんにはたいへん失礼してしまいましたが、ワタクシ的には大正解でした(*^。^*)
目論見通り、子どもたちが体験するひとつひとつの出来事を、実感しながら読むことができました。
お話は、ある日、小学5年生の学が塾の前で「あぐり☆サイエンスクラブ員募集!」という
チラシを拾ったことから始まります。
チラシには「野外活動をしながら科学を体験しよう! 早朝活動&合宿あり」とありました。
藤原あぐり先生と先生のお父さん・鎌足さん、牛を飼っている繁さん、子(牛)育て名人の美代さん、
米作り農家の耕三さんといった「あぐり☆サイエンスクラブ応援隊」のメンバーに支えられながら、
学は「野外活動をしながら科学を体験」します。
その体験が、籾を蒔き、苗を育て、田に植える(田植え)であるところが、とにかくおもしろい!
帯にはこうあります。「農業は科学。田んぼはミラクルワールドだ!」。――まさにその通り!
この本を読んで「なるほど」と思うのは、子どもたちばかりではありません、
実際に農業をなさっている大人たちも、「なるほどなぁ」と思うのではないでしょうか。
自分たちが普段何気なく行っている作業に、意味と科学的根拠があることを知ることができるのですから。
堀米さんは、籾蒔きから田植えまで、田んぼで春に行われる作業を丁寧に、丁寧に描いています。
その田植えをつい最近終えたばかりの身としては、その根気よさに感心するばかりです。
泥に足を入れたときの感触、受け取りそこねた苗がびしゃりと田んぼに落ちる描写、苗箱洗い……。
「わかる、わかる」と、読んでいてうれしくなりました。
農業や自然から離れたところで暮らしている子どもたちにも、田んぼがどんなところなのか、
田植えって何をするのか、さらに農村の暮らしの豊かさまで、十分伝わったのではないでしょうか。
ちなみに私は、この本を読んで初めて稲2株でお茶碗1杯分のお米がとれることを知りました。
まさに現役農家である堀米さんだからこそ書けた作品であると思いました! 
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2017年05月04日

「さんぼんぼうって なんだろな」高橋秀雄著

DSC_0239.JPG季節風の大先輩、高橋秀雄さんの最新刊 
こどものくに ひまわり版6月号
「さんぼんぼうって なんだろな」
(えがしら みちこ/絵 鈴木出版)を拝読しました。
絵本は、私が子どものための物語を
書こうと思ったときからの憧れです。
「さんぼうぼうって なんだろな」は、
まさにその憧れの絵本でした。
ストーリーはとってもシンプルです。
ねつをだして寝込んでいる妹のために、
お姉ちゃんが「さんぼんぼう」を探しに行くのです。
その「さんぼんぼう」が何なのか、最後まで明かされないのが高橋さん流。
謎のおもしろさに、ぐんぐんひきこまれます。
まさに、「さんぼんぼうって なんだろな」なのです。
「さんぼんぼう」を持ち帰るおねえちゃんのけなげさに、
ほろりといたしました。
私だったら、家に帰るまでに、ぜったいついばんでしまいそうです。
読んだこどもたちが「さんぼんぼう」を前にしたとき、
目を輝かせながら「さんぼんぼう」「さんぼんぼう」と
歌うようにつぶやく声が聞こえてきそうです。
楽しくて、胸に残る、素敵な絵本でした
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2017年04月07日

『大林くんへの手紙』せいのあつこ

17554512_1201375066624615_5747085963695846686_n[1].jpgせいのあつこさんの新刊
「大林くんへの手紙」(PHP研究所)を拝読しました。
最初の11ページ目まで一気に読んで、
一度本を閉じました。
深呼吸して気持ちを立て直さないと、
打ちのめされそうだったからです。
物語は、主人公の文香が読書感想文を
考えるシーンからはじまります。
苦手な読書感想文を、文香は書きます(――全部、ウソだよねえ)と思いながら。
もうこ冒頭のシーンだけで、十分に打ちのめされました。
「ガラスの壁の向こうがわ」(国土社)のときも感じたことですが、
せいのさんは何と繊細な感覚を持っている方なのだろうと思いました。
ただ持っているだけではありません。表現することができる方なのです。
こういう感覚と真っ向から向き合い続けるせいのさんの強さを、
ただただ「すごいなぁ」と思いました。
「大林くんへの手紙」は、 文香に共感する子どもたちにとっては、励まされる、
文香と対極にいる子どもたちにとっては、 自分の感覚がすべてではないことに気づかされる物語です。
私は、あの頃感じた違和感の正体に気づかせていただきました。
たくさんの子どもたちに出会っていただきたい作品でした。 装丁も素晴らしいです!
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2017年03月23日

「ゆずの葉ゆれて」上映会、無事終了♪

IMG_6037.JPG3月18日、地元・日立で「ゆずの葉ゆれて」の上映会が行われました。
開場前から行列を作ってくださった方々の姿に、胸が熱くなりました。
その中には親戚、集落のおじちゃん、
おばちゃん、幼なじみ、
同級生、前職でお世話になった方々の顔もあって、自分がこれまで
どれほど多くの方々に支えていただいていたのかがよくわかりました。
反応はすこぶる良く、
笑いも起こっておりました。
IMG_6039.JPGアフタートークも、熱心に聞いていただきました。
上映後のサイン会も、生まれて初めての大行列・大盛況でした。
(ここにも親戚や知り合いが大勢並んでくださいました)
手が遅くて、1時間半もかかったにもかかわらず、誰一人怒りもせず、
じっと順番をまっていてくださったのも、地元ならでは。
改めて、地元の温かさ有難さを実感させていただいた上映会でした。
企画・運営してくださった茨城県県北生涯学習センターのみなさま、
盛り上げてくださった方、ご来場くださった皆様に感謝いたします。
IMG_6053.JPGあとで、遠くから観に来てくれた親戚にお礼の電話をしたら、
「最近は冠婚葬祭以外で
  親戚が顔を合わせる機会はほとんどないから、
 みんなに会えて嬉しかった。今度、子どもたちを連れて高原に行くね。
 映画を観たら、子どもたちにも高原を見せたくなった」と
言ってくれました。何よりうれしかったです。
皆様にいただいたご恩をお返しできるよう、地道に書き続けます。
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2017年03月05日

『福島の花さかじいさん 阿部一郎〜開墾した山を花見山公園に』森川成美

IMG_20170304_104059.jpg森川成美さんの「福島の花さかじいさん 阿部一郎
〜開墾した山を花見山公園に〜」(佼成出版)を拝読しました。
花見山公園は、何度か訪ねたことがあります。
最初に訪ねたのはたしか秋山正太郎さんが写真を発表したあと、
まだ交通規制が行われる前でした。
「福島の桃源郷」というキャッチコピーに惹かれて、
どんな方が作られたのかもわからないまま、それ以前に、
誰かが作り、手入れをしているとも思わないまま、
ただただ感動して帰ってまいりました。
だれもが知っているようで、実は知らなかったこと、 見えている事実の裏にある物語を伝えることが、
ノンフィクションの魅力だと私は思っているのですが、
森川さんの「福島の花さかじいさん」は、まさにそれでした。
どんな人がどんな思いでつくったのか、ここに至るまでにはどんなことがあったのか。
今、どんな風に受け継がれているのか。これからどうなろうとしているのか。
知りたいことがきっちりと、わかりやすい言葉で綴られておりました。
特に心に残ったのは、阿部さんの生い立ちです。
農家の長男、農学校のご出身、一家を支えるという強い思いが、わが父の姿と重なって切なくなりました。
阿部さんがおじいさんから受け取った
「人として生まれた以上は、食べて子孫を残す以上のことをしなければならない」という言葉が
重く響きました。背筋が伸びる思いがいたしました。
今年もまた、花の季節がやってきます。この本を読んでから見る花見山公園は、どんな風に見えるのか。
今年は、しばらくぶりに訪ねてみようかと思っています。
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2017年02月05日

第1回 アジア国際映画祭

DSC_0117.JPG

2月1日(水)、「第1回アジア国際映画祭」のオープニングに行ってまいりました。
映画『ゆずの葉ゆれて』がこの映画祭にノミネートされたため、日帰りで上京いたしました。
レッドカーペットを歩く(笑)ということで、原作となった『ぼくとあいつのラストラン』の出版社である、
ポプラ社のみなさま(社長、編集者、映画担当者)もいっしょです。
会場は、国会議事堂近くの憲政記念館。 16:00に着いた時にはすでに、ロビーは人でいっぱい(@_@;)
外国の方、俳優さん、女優さん、ロングドレスの方、お着物の方もいらしたりして、実に華やかでした。
『ゆずの葉ゆれて』の三角プロデューサー、神園監督、 柚子を演じてくださった中村美沙さん、
椋鳩十先生のお孫様とも無事に合流し、うわぁ〜ヽ(^。^)ノと舞い上がりました。
が、舞い上がったのはそこまででした。エントランスで行われたレッドカーペット、
大ホールで開催された国会議員、各国大使も参加しての オープニングセレモニーは、
「第1回」ということでハプニング続出(笑)  気がつけば、会場中が笑いに包まれておりました。
うれしかったのは、ピッカリ座時代の友人と再会できたこと! 会場で待っててくださいました。
約30年ぶりにもかかわらず、ふつうにお話しできたのが何よりうれしかったです。
全体的に「?」がいっぱいの映画祭でしたが、よかったこともありました。
セレモニー後、『ゆずの葉ゆれて』を、映画製作チームと
『ぼくとあいつのラストラン』の原作チームで揃って鑑賞することができたのです。
なぜか映画の上映時間がオープニングパーティーとまるかぶりという謎スケジュール(T_T)
当然、大ホールにいらしたお客さまは、隣のパーティー会場へ。
これを見た三角さんの機転で、急きょ舞台挨拶が仕立てられました。
ワタクシも、神園監督、中村さんと一緒に、舞台へ。
前々から言われていたらドキドキしたかもしれませんが、
いきなりだと、人間、上がったりしないのだと実感しました(笑)
政治の中心(?)でパーティーの喧騒をよそに、しみじみと映画を観る。
なかなか素敵な時間を過ごさせていただきました。
映画を観た後、社長に「原作の世界観そのままの映画でしたね」と言っていただけたこと、
編集のHさんが「最後の武のセリフは、何度観てもぐっときますね」と おっしゃってくださったこと、
三角プロデューサー、神園監督に改めてお礼を申し上げられたこと、
3月18日(土)の故郷・日立での上映会のご報告ができたことが、何よりの思い出となりました。
生まれて初めての映画祭は、驚くことばかりでしたが、 終わりよければすべて善し!
東京駅で、ポプラ社のみなさまとハグして帰ってまいりました(笑)
3月18日(土)の、日立市での上映会(茨城県県北生涯学習センター主催)には、
ポプラ社のみなさまも会場にいらして、原作『ぼくとあいつのラストラン』を販売してくださいます。
(残念なことに、地元をはじめ近隣の街に児童書を置いてくださっている書店さんがないのです(/_;))
私も、張り切ってサインさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします<(_ _)>
posted by roku at 12:00| Comment(2) | 読んだり書いたり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月23日

「ゆずの葉ゆれて」in日立 上映会♪

ゆずの葉チラシ表2.jpg遅くなりすぎましたが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
遅くなったのには理由があって、新年早々、風邪をひきました。
1月2日の初売りまでは元気だったのですが、実家に帰り、
5日に仙台に戻る高速バスの中で喉の痛みと悪寒を覚え……。
で、翌日さっそく病院に行ってインフルエンザの検査をしました。
結果は陰性で、ただの風邪だろうと。
そこから咳がひどく、その影響なのか、声が出ない状態に。
1週間その状態が続いたのち、帯状疱疹になりました(T_T)
それでも何とか14日の「どんと祭」に参加し、
翌日の日曜日にゆっくり休んで、そこからようやく復活!
てんやわんやしている間に、拙作『ぼくとあいつのラストラン』
(スカイエマ絵/ポプラ社)が原作の
映画『ゆずの葉ゆれて』の上映会が決まりました\(^o^)/
主催は、茨城県県北生涯学習センター、会場は、ゆうゆう十王・Jホール!
そう、私の地元中の地元でございます。ようやく、故郷のみなさまに観ていただけることになりました。
この映画は、年末にもご紹介しましたが、おかげさまで「ソチ国際映画祭」で主演女優賞と
ロシア連邦映画監督協会会長賞をダブル受賞いたしました。
さらに先日、「毎日映画コンクール」で主演の松原智恵子さんが「田中絹代賞」を受賞なさいました。
日本の農村部を舞台にした、どちらかといえば地味でしみじみとした映画が、
日本で、また世界で評価していただけたことに驚くとともに、深く感謝しております。
当日は、ワタクシもうかがわせていただきます。お近くの皆さまには、どうぞよろしくお願いいたします。
私にとって昨年は、まさに映画の年≠ナした。得難い経験をたくさんさせていただきました。
今年は本の年≠ノしたいと思っております。どうぞよろしくお願い申し上げます。

「ゆずの葉ゆれて」上映会について
■日時:3月18日(土)13:30〜15:30(13:00会場) ■会場:ゆうゆう十王・Jホール 
■料金:500円 ■お問い合わせ:茨城県県北生涯学習センター 0294−39−0012
■HP:http://www.kenpoku.gakusyu.ibk.ed.jp/ 
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2016年12月16日

映画『ゆずの葉ゆれて』、ソチ国際映画祭へ♪

15418308_1108730309222425_4116999448937209877_o[1].jpg拙作『ぼくとあいつのラストラン』
(スカイエマ絵/ポプラ社)が原作の
映画『ゆずの葉ゆれて』ですが、
実は「ソチ国際映画祭」にノミネートされておりました。
本日(12月16日)が発表ということで、
三角プロデューサー、神園監督、松原智恵子さんが
現地に入っていらっしゃったのですが、
つい先ほど結果が届きました。
「主演女優賞」と「ロシア連邦映画監督協会会長賞」を
ダブル受賞いたしました!
松原智恵子さんの「主演女優賞」、
なんかとってもうれしいです。
そして、「ロシア連邦映画監督協会会長賞」!
これは、日本文化思想の啓蒙貢献作品ということで
いただいた賞なのだそうです。
外国の方に、日本の農村の今がちゃんと伝わったのだと、しみじみうれしくなりました。
取り急ぎ、ご報告まで。
◎ソチ国際映画祭
http://www.sochifilmawards.com/en/sochi-film-selection/
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2016年11月29日

実家へ

IMG_5211.JPG先週末は久しぶりに、茨城の実家に帰ってまいりました。
実家ですることはいつも同じで、掃除、洗濯、食事の支度……。
今回のトピックスは、父と二人でテレビを観たこと。
大相撲とフィギュアスケートです(笑)
大相撲は父の趣味(亡き母もよく観ておりましたっけ)。
応援している力士は、もちろん茨城出身の稀勢の里です。
そして、スケートはワタクシの趣味。
応援しているスケーターは、もちろん羽生選手です(*^。^*)
スケートの方は、父はそれほど関心がないようでしたが、
それでもつき合おうと思ったのか、
居眠りをしながら観ておりました。
「風邪をひくから、もう寝たら?」と言ったら、
IMG_5213.JPGヤロメがでできたら寝っぺよ」とのこと(*_*)
や、ヤロメ? ……はい、茨城弁です(-"-) 
漢字をあてると「野郎め」となりますでしょうか。
一見乱暴ですが、いや、かなり乱暴な響きですが、悪気はなし(笑)
訳すと「男の子」「彼」ぐらいの意味でございます。
ちなみに茨城弁では小さいものに「め」をよくつけます。
「虫め」「蠅め」「蟻め」。
ちなみに複数形は「めら」で、「男の子たち/彼ら」は「ヤロメラ」となります。
というわけで、父は「彼(羽生選手)が出てきたら寝ますよ」と(笑)
世界の羽生選手も、茨城のじいちゃんにかかっては「ヤロメ」
なんて言われちゃうんだなぁと、なんだかおかしかったです。
ちなみに、4回転サルコウで転んだところでは「うあああああああ〜っ」と叫んでおりました(*^。^*)
写真は、実家の柚子でございます。
posted by roku at 06:45| Comment(0) | とんぴくりん事件帖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月21日

椋鳩十児童文学賞交流事業

IMG_5053.JPG椋鳩十児童文学賞交流事業で、
鹿児島に行ってまいりました。
昨年に続き2回目なので慣れたもの♪
……なんてことはちっともなくて、
今回は直前に打ったインフルエンザの
予防接種が仇となり、
出発前日まで悪寒+頭痛+喉痛の
「行けなかったらどうしよう〜」状態。
とにかく体を鹿児島へ運んで、
2回の講話の間だけ立っていられれば
と思っておりましたので、飛行機に
乗り込んだときはほっとしました。
結果的に、気圧の変化による耳痛と気温差による汗に苦しんだぐらいで、講話に臨むことができました。
うかがったのは、鹿児島市内の松原小学校と喜入小学校の2校です。
松原小学校は、市中心部にある桜島への錦江湾横断遠泳で知られる小学校、
喜入小学校は、映画「ゆずの葉ゆれて」の撮影が行われた小学校です。
規模も雰囲気もまったく異なる2校でしたが、先生方を含めて、恐縮するほど歓迎してくださいました。
うれしかったのは、講話のあとたくさん質問の手が上がったこと。
その内容から、子どもたちが「ぼくとあいつのラストラン」をしっかり読み込んでくれたことが
伝わってきて、感激しました。
心に残ったのは、喜入小で最初に手を上げてくれた6年生の男の子。
その子は「どうしてこの本を書こうと……」と切り出した次の瞬間、
「す……すきな食べ物はなんですか?」と質問を切り替えたのです。
その答えは、講話の中で語られていたことを思い出したようです(笑)
想定外の、何ともかわいらしい質問に、一瞬つまってしまいました。
で、とっさに思いついたのは「甘いもの」(笑) 鹿児島名物の『白熊』が大好きです!」と答えました。
実は、質問してくれた男の子は、「ゆずの葉ゆれて」で、
主人公・武の親友・拓也を演じてくれた内薗尚輝くんでした。
あとから先生に教えられて、ちょっと泣きそうになりました。
学校訪問のあと、映画のロケ地をご案内いただいた話は、また次の機会に(*^_^*)

追記
あの質問、「晴れの日とくもりの日と、雨と、どれが好き?」という
「おもひでぽろぽろ」の名セリフを思い出して、ジーンとしました(T_T)
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2016年10月22日

「仙台真田氏物語 幸村の遺志を守った娘、阿梅」堀米薫

34571_big01[1].jpg角田市在住の作家・堀米薫さんの最新作です。
ようやく、腰を据えて読むことができました。
じっくり味わおうと思っていたのですが、
「仙台」と「真田」のキーワードに惹かれて、
結局、一気読みしてしまいました。
物語は、九度山で謹慎中の幸村に阿梅が生まれたところから始まります。
ちょうど、大河の「真田丸」も幸村が九度山を離れて、大阪城へ入ったところ。
面白くないわけがありません!
とは言え、歴史に疎いワタクシ、白石と真田氏が関係があるということは
薄っすらと知っておりましたが、その経緯まではよくわかっておりませんでした。
それどころか、九度山を離れた幸村たちがどんな運命をたどるのかすら、
実はよく分かっておりませんでした。
「仙台真田氏物語」は、幸村の娘・阿梅がどういう経緯で白石にやってきたのか、
堀米さんならではの筆致で、とても分かりやすく書かれておりました。
それだけではありません。戦国の世に生まれた少女が、どのような思いで「家」のために生き延び、
また再興を目指したのかが、生き生きと描かれておりました。
白石や蔵王など、「仙台真田氏」の痕跡を訪ねてみたくなりました。面白かったです!
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2016年10月14日

「ふるさとは、たからのまち」佐々木ひとみ

IMG_4833.JPG富谷市市制施行記念絵本『ふるさとは、たからのまち』
作 佐々木ひとみ 絵 ストー・ミナコ
という絵本が、10月10日に誕生いたしました。
この日、仙台市のお隣にある富谷町が、富谷市となりました。
合併ではなく単独で町から市に移行するのは、
県内では45年ぶりとのこと。
「富谷市」は、宮城県では14番目、東北では77番目の市となりました。
この市制移行を記念して制作されたのが、今回の絵本です。
何度もまちに足を運び、ロケハンし、
まちの方にお話をうかがい、練って、練って、練って……。
私にとっては、初めての絵本でございます(広告・自主制作をのぞくと)。
とはいえあくまで「市の制作物」ですので、本来であれば納品されて終わりなのですが、
ご担当のみなさまのご尽力により、富谷市と仙台市の一部書店でも販売していただけることになりました。
引っ越してきたばかりの少女が、長くこのまちにに棲む不思議な少年と出会い、
「ほんとうのたから」を探すというストーリーです。
絵本という体裁ではありますが「小学校中学年を想定して」とのリクエストですので、中身は濃いです。
子どもに限らず、ここで生まれ育った方には「ふるさと」を見直すきっかけに、
また新しく越してきた方には「ふるさと」を知るきっかけになってくれればいいなぁと思っています。
そして、同じ思いで「ふるさと・富谷」を見つめ、大切に思う気持ちを育んでいただけたら、と。
帯は、宮城県在住のアーティーストMONKEY MAGICのメイナード・プラントさんと菊池拓哉さん、
そして若生富谷市長が書いてくださいました。
MONKEY MAGICのお二方は富谷市民だそうで、今回「富谷市市民歌」を制作なさったご縁です。
(とても素敵な歌です。https://www.youtube.com/watch?v=THHq0_B0sJo)
『ふるさとは、たからのまち』、どうぞよろしくお願いいたします。
特に、「富谷町」ご出身のみなさまには、ぜひとも<(_ _)>

◎取扱い書店(10月14日現在)
TUTAYA富谷大清水店/蔦屋書店仙台泉店/宮脇書店泉が丘店/金港堂一番町本店・泉パークタウン店/ヤマト屋書店仙台三越店・仙台八幡店・東仙台店/丸善ジュンク堂店仙台アエル店/八文字屋書店泉店・SELVA店・ヒルサイド店

◎お問い合わせ先
富谷市役所 企画部企画政策課 市制移行・地方創生推進室
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2016年09月15日

「釣りに行こう!」高橋秀雄

9784580822986[1].jpg7月に行われた「第3回 童話塾in東北」で、
「次は釣りの本」とうかがったときから、楽しみにしておりました。
高橋秀雄先生の最新刊『釣りに行こう!』(文研出版)です。
実は私、小学校低学年の頃、自作の釣竿で釣りをしたことがあります。
何の拍子でそんなことになったのかは忘れてしまいましたが、
竿は裏の竹藪からとってきた篠竹、糸は細く割いたビニールテープ(!)、
針はUの字に曲げた針金(!)です。
家の向かいの川に、辺りが暗くなって、母が迎えに来るまでおりました。
本気で釣ろうと思っていました。本当に釣れると思っていました。
大きな魚を釣って、家族をびっくりさせてやる! その一心でした。
あのとき感じた、「わくわく」で胸がぱんぱんになる感覚を、
『釣りに行こう!』は思い出させてくれました。
主人公は小学五年生の佑太です。 佑太は、いとこと大イワナを釣り上げたことをきっかけに、
幼稚園からの仲間のテツとじいちゃんを誘って釣りをはじめます。
本を読み、道具を揃え、川を見に行き、管理釣り場で腕試しをし、3月1日の解禁をひたすら待つ。
……そして迎えた、大谷川の解禁の日!
読んでいるうちに、読んでるこっちまで気持ちが高ぶってきます。
「好き!」と言えるものがあるって、いいなぁと思いました。
クラスのまゆみちゃん、じいちゃんの昔の釣り仲間の野沢さん、
掛け値なしの「好き!」は、みんなを楽しくするのだと感じました。
最後の数行が、喜びにあふれていて素敵でした。
腕に覚えのある方も、ない方も、釣りをしたくなることまちがいなし!
子どもたちはもちろん、かつての釣り少年・少女にも読んでいただきたい一冊です。
posted by roku at 13:34| Comment(0) | 読んだり書いたり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする